10月25日(土)、民俗学の父・柳田國男の生誕150周年を記念し、ふるさとである兵庫県福崎町で、熱狂的な妖怪イベントが開催されました。
これは、福崎町が目標に掲げる「未来に向けての『日本文化観光の聖地づくり』」、そして「伝統とサブカルチャーを融合した『妖怪で世界をつなぐプロジェクト』」の幕開けとなる、記念すべき一歩となりました。
妖怪演劇サーカス「NANKAYOKAI」(何かようかい)
特別公演「何かようかい~福崎町Ver.~」
今回、第50回福崎秋まつり特別公演として上演されたのが、妖怪演劇サーカス「NANKAYOKAI 何かようかい~福崎町Ver.~」です。
開演にあたり「何かようかい」の原案・演出を務める上西沙耶さん(Osaka Masters)は、「毎年進化を続けている『何かようかい』を、本日は福崎町で、柳田國男さんの生誕150周年という記念すべきお祝いの場で、妖怪たちと共に立たせていただけたことを、大変光栄に思っています」とコメント。
「何かようかい」は、日本で唯一のコンテンポラリーサーカスに特化したパフォーマンス劇団「Osaka Masters」(OM)が手掛ける話題のステージです。
様々な分野で卓越した才能を持つ劇団メンバーが個性豊かな妖怪たちに扮し、圧倒的なパフォーマンスと心温まるハートフルな物語を融合させた、唯一無二のエンターテイメントを提供します。
その完成度の高さは、先日開催された大阪・関西万博でも「EXPO Ver.」として披露され、高い評価を得ました。
この福崎町特別バージョンでは、OMの圧巻のステージに加え、なんと福崎町の人気者、臨時入団した河童のガジロウが、技を披露。会場は興奮の渦に包まれ、観客を大いに沸かせました。
「福崎 YOKAI 音頭」お披露目
続いて、待望の「福崎 YOKAI 音頭」が初お目見え。
大阪・関西万博でも注目された「Osaka Masters」のダイナミックで華麗なダンスに、地元和太鼓集団「和楽」の力強い演奏が融合。
妖怪と和太鼓が織りなす迫力の共演は、会場全体を音頭のリズムで巻き込み、一体感を生み出しました。
これは、福崎町の新しい「名物」が誕生した瞬間と言えるでしょう。
妖怪が練り歩く!「FUKUSAKI 百鬼夜行」が夜の大学をジャック
夜には、神戸医療未来大学の大学祭「魑魅魍魎祭」とコラボした「FUKUSAKI 百鬼夜行2025」が初開催され、熱気は最高潮に!
この「FUKUSAKI 百鬼夜行」は、「伝統」と「サブカルチャー」を融合させ、「町民がシビックプライドを感じる回遊型文化観光の仕組みづくり」を進めたい、という福崎町の想いを体現したもの。
先頭をガジロウが務め、「Osaka Masters」「和楽」のメンバーに加え、妖怪にゆかりのある徳島県三好市からのゲスト妖怪や、妖怪の姿に仮装した学生や一般の方も参加。
総勢100名以上の妖怪が夜のキャンパスを練り歩く壮大な光景は、訪れた人々を魅了しました。
このイベントは、福崎町が持つ豊かな民俗学の礎や歴史文化資源を活かし、若者から地域住民までを巻き込みながら、多様な文化・観光交流を未来へつないでいきます。
柳田國男イズムを世界へ!福崎町が目指す観光の未来
柳田國男生誕150周年イベントの成功を受け、観光戦略を本格的に加速する福崎町。
核となるのは、もちろん柳田國男ゆかりの「妖怪」です。
町は、この「妖怪」をキラーコンテンツとして、アニメ・ゲームなどのサブカルチャー層にも響かせ、世界とつながるプロジェクトを展開。同時に、町全体を巡る「回遊型文化観光」を推進し、地域経済の活性化を目指します。
また、柳田國男の生家や記念館を中心に「学ぶ」プログラムを整備し、民俗学の父の思想を「体感」できる、付加価値の高い「学びの旅」を今後提供していく予定とのこと。
今回のイベントは、福崎町が「妖怪のまち」から「日本文化観光の聖地」へと大きく飛躍するための、確かな一歩となりました。
柳田國男の偉大な功績を背景に、サブカルチャーの力で世界に羽ばたく福崎町の、今後の挑戦に期待が高まります。
※動画公開予定








































































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