風土記が遺した1,300年前の「真相不明の記録」
連日、息をのむような厳しい猛暑が続いています。
エアコンの効いた室内で過ごしていても、どこか重苦しく身体にまとわりつく夏の暑さ。そんな日は、1,300年の時を超えて伝わる「古代の怪異」で、心からひんやりとしてみませんか?
奈良時代に編纂された歴史的文献『播磨国風土記』。
ここには単なる地域誌にとどまらず、古代の人々が心底恐れ、戒めとして書き残した「不可解な事件」が数多く記録されています。
今回取り上げるのは、宍禾郡(現在の兵庫県宍粟市周辺)に伝わる「麻打山(おさうちやま)」の記録です。
『播磨国風土記』原典の記述(宍禾郡・麻打山)
【原文の要約】
但馬国からやって来た阿波加(あわか)という人物の二人の娘が、夜、この山で麻を打つ作業をしていた。作業を終え、打ちあがった麻を胸の上に置いたところ、二人は理由も分からず、その場で即死してしまった。
これ以来、この山は「麻打山」と呼ばれ、「夜に麻を打ってはならない」という強い禁忌(タブー)が生まれた。
なぜ、二人の娘は同時に命を落とさなければならなかったのか――?
風土記にはその理由や原因が一切書かれていません。
単なる事故だったのか、過酷な労働に対する戒めだったのか。
……それとも、現代の私たちが知る由もない「恐ろしい理由」が、隠されていたのでしょうか。
もしも、その狂気の裏側が、現代の宍粟の山奥で静かに受け継がれていたとしたら――。
真夏の夜に贈る、現代の「麻打山」の物語。どうぞ涼しいお部屋でお読みください。
【読者の方への注意事項・免責事項】
本記事は、奈良時代に編纂された『播磨国風土記』に記された実在の伝承・地名をモチーフにしたフィクション(創作怪談)です。
作中に登場する人物、団体、店舗、および特定の事件等はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
一部にグロテスクな描写やショッキングな表現が含まれます。苦手な方や体調の優れない方は、ご閲覧をご遠慮ください。
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