兵庫県神崎郡福崎町にある福崎町立柳田國男・松岡家記念館で、23日(木)に地元福崎町出身の方から、福崎町ゆかりの偉人、松岡映丘(まつおか えいきゅう)の本画(完成された作品)の寄託が行われました。
今回の寄託された本画の数は24点。今後これらの作品がどのように公開されていくのか、続報が待たれます。
松岡映丘ってどんな人?—あの柳田國男の弟!大和絵復興の巨匠
「松岡映丘(まつおか えいきゅう)」という名前に馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんね。実は彼は、あの『遠野物語』などで知られる「日本民俗学の父」、柳田國男(やなぎた くにお)の実の弟なのです。
映丘は明治から昭和にかけて活躍した日本画家で、日本の古典的な絵画様式である「大和絵(やまとえ)」の伝統を深く研究し、そこに近代的な感覚を取り入れた**「新興大和絵」**運動のリーダーとして知られています。
平安時代から続く雅で優美な世界観や、歴史的な物語を題材とした作品を多く残し、美術界に大きな功績を残しました。兄の國男が「民俗学」で日本の文化を言葉で掘り下げたように、弟の映丘は「美術」で日本の古典美を現代に蘇らせた、福崎町が生んだ偉大な芸術家です。
念願の本画コレクション拡充!ファン必見の機会が増加
これまで記念館には、映丘が構想を練った「画稿(下絵)」は多数あったものの、「本画」の展示数は限られていました。
しかし、今回、福崎町出身の方からの郷土愛あふれるご寄託により、本画のコレクションが一挙に増えることに。
これにより、記念館で松岡映丘の華やかで優美な完成作品を鑑賞できる機会が大幅に増えることになり、福崎町はもちろん、全国の美術ファンにとっても最高の贈り物となりました。
































































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