福崎町東広畑古墳(兵庫県神崎郡福崎町西田原字東広畑)から出土した「円頭大刀柄頭(えんとうたちつかがしら)」が、その希少性と歴史的価値を認められ、福崎町指定文化財(有形文化財(考古資料))に指定されました。
今回の指定において最も注目すべき点は、この柄頭に刻まれた「県内唯一」の文様です。
刀の持ち手部分を「柄(つか)」と呼び、その先端に取り付けられた装飾金具を「柄頭」と言います。
兵庫県内でも唯一無二!鳳凰が舞う銀象嵌の美
この柄頭の最大の特徴は、表面に施された極めて緻密な銀象嵌(ぎんぞうがん)です。
- 鳳凰が描かれた独自の文様: 二重丸を頂点とした六角形(亀甲繋文)の中に、羽を広げた鳳凰の姿や横顔が刻まれています。
- 類を見ない希少性: この特定の文様構成を持つ資料は兵庫県内でも他に例がなく、福崎町の歴史の深さを証明する極めて貴重な資料といえます。
- 驚異的な保存状態: 通常、出土品は文様が欠損しがちですが、本品は全体の文様がほぼ完全な形でのこっており、古代の職人技を現代にそのまま伝えています。
文化財指定の概要
| 指定日 | 令和8年(2026年)3月19日 |
| 名称 | 東広畑古墳出土 円頭大刀柄頭 |
| 種別 | 福崎町指定文化財(有形文化財・考古資料) |
| 価値の核 | 県内唯一の鳳凰文様、および優れた保存状態 |
歴史を語る至宝!「東広畑古墳出土 円頭大刀柄頭」の魅力
持ち主は「地方の有力者」?
当時、このような象嵌が施された豪華な装飾付大刀は、ヤマト王権や中央の豪族から地方の有力者へ与えられたものと考えられています。つまり、この柄頭は古代の福崎周辺を治めていた人物の権威を示す「証」だったのです。
極めて珍しい「完全な文様」
長い年月を経て出土する遺物は、文様が消えてしまっていることが多いのですが、東広畑古墳の柄頭は全体の文様が残っている非常に珍しいケースです。この希少性が、町の文化財に指定される大きな決め手となりました。
町の新しいシンボルとして、もち麦や妖怪とともに福崎の魅力をさらに引き立ててくれることでしょう。









































