ひめじ歴史と食文化ツーリズム推進協議会は、3月15日(日)に開催された「町家の日 in 姫路」の野里エリア開催に合わせ、現在進行中の「古民家オーベルジュ」プロジェクトの改修現場にて、1日限定の特別公開を実施しました。
江戸期の町家を舞台に行われた特別公開には、多くの方が足を止めました
当日は、地域の方々や観光客など、300名が来場。事業地である地続きの江戸期の町家3棟は、かつて習字紙を扱う「紙屋」や、お米屋、そろばん塾、結納品店として町の日常に寄り添ってきた建物です。来場者は、この築100年超の古民家がラグジュアリーな滞在型観光拠点へと生まれ変わる「今しか見られないプロセス」をご見学しました。
印象的な漆喰の壁と最新技術の融合。ARと展示で「オーベルジュ」を体験
今回の特別公開で最も来場者の関心を集めたのは、最新のAR(拡張現実)技術を活用した完成イメージのバーチャル体験です。設置された専用パネルにスマートフォンをかざすと、画面上に夏以降オープン予定の「オーベルジュ」の完成イメージが出現。来場者は印象的な漆喰の壁やむき出しの骨組みが残る現在の空間と、洗練された未来のデザインを手元で見比べるような、特別な疑似体験を楽しみました。
また、こうした視覚的な体験に加えて、会場内では完成後のコンセプト・デザインを詳細に記したパネル展示もあわせて実施されました。
来場者からは、野里の新たなランドマーク誕生に対する期待の声が多数寄せられました。
未来の完成図やプロジェクトの理念を展示
展示にはAR技術を活用しました
ひめじ歴史と食文化ツーリズム推進協議会 理事 有川勝紀 コメント
姫路の歴史が刻まれた古民家に、豊かな食と職人の技を掛け合わせ、新たな命を吹き込みます。
私たちが目指すのは、文化的な価値を『忘れられない体験』として提供し、それが地域をしっかりと潤す持続可能なサイクルを作ることです。
地域活性化の新しいモデルとして、そして姫路の誇りを次世代へ継承する舞台として。
ここ野里から、力強く発信してまいります。
「古民家オーベルジュ」プロジェクト 今後の展望
本オーベルジュの料理長(シェフ・ド・キュイジーヌ)には、フランスの三つ星レストラン等で研鑽を積み、数々のコンクールで受賞歴を持つ気鋭のシェフ・米田武史氏が就任。
「料理を味わうために泊まる」という新しい旅のスタイルを提案し、翌朝には地元食材を生かした和朝食で野里の時間を五感で味わうことができます。
今後は、公式サイト公開(および正式名称の解禁)を経て、2026年夏以降にフレンチレストラン部門を先行オープン、同年秋以降に客室棟を含むグランドオープンが予定されています。
(※古民家を丁寧に改修しているため、進行状況によりオープン時期が前後する場合があります)
「古民家オーベルジュ」最新の完成予想パース
完成後は、江戸期の趣を残しつつ新たな息吹を吹き込みます。
改修前の古民家外観

レストラン棟の一部 最新パース

「町家の日 in 姫路」と、地域に根ざした当協議会の繋がり
「町家の日」とは、日本特有の伝統的建造物である町家の魅力を発信し、その保全と継承を目指して全国一斉に展開されている取り組みです。「町家の日 in 姫路」では、市内の各エリアで町家を活かした特別公開やイベントが連動して開催され、地域内外の人々が歴史的景観の価値を再発見する貴重な機会となっています。
特に、城下町の風情を色濃く残す「野里エリア」において、本イベントを牽引する中心人物が、ひめじ歴史と食文化ツーリズム推進協議会の理事を務める塩本由紀子氏です。
塩本理事は、野里にて江戸時代後期に建築された町家を夫婦で再生し、地域の憩いの場として親しまれる古民家カフェ「小倉屋」を運営しています。さらに、町家の保全や伝統技術の継承に取り組む団体「姫路・町家再生塾」へ参加するなど、長年にわたり野里の歴史的景観の保全と地域コミュニティの活性化に尽力してきました。
当協議会は、こうした地域に深く根ざしたメンバーが中枢を担っています。私たちは単なる観光開発ではなく、「町家の日」の理念に深く共鳴し、地域の方々とともに野里の歴史的景観を守り、次世代へと継承していく。その確固たる想いが、今回の「古民家オーベルジュ」プロジェクトの根底に流れています。
ひめじ歴史と食文化ツーリズム推進協議会 塩本理事(左)と、ご夫婦で経営する古民家カフェ「小倉屋」(右)




































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