5月から7月ごろにかけて鮮やかな黄色の花をつけ、道端や河原に見られる、見た目もかわいらしい、こちらの黄色の花。
漢字では大金鶏菊とも書くこの花の名はオオキンケイギク。北アメリカ原産で1880年代、観賞用、緑化目的で日本へ入ってきており栽培したい!なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、自宅の庭や花壇で栽培するのは絶対ダメ
※栽培、運搬、販売、野外に放つことは禁止
特定外来生物:オオキンケイギク
オオキンケイギクは枯れても美しくドライフラワーや道路の法面に植えられていましたがその繁殖力があまりに高く定着すると在来の野草を駆逐し、辺りの景観を一変させてします性質を持つことから平成18年2月に栽培、運搬、販売、野外に放つことが禁止される「特定外来生物」に指定されました。
道路沿いに繁茂している状況
公園に繁茂している状況
出展:総務省
特定外来生物とは
外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。
特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。(環境省:自然観光局)
オオキンケイギク
和名 | オオキンケイギク, ケナシオオキンケイギク, ホソバオオキンケイギク, アラゲオオキンケイギク |
分類群 | 維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科 (Asteraceae, Asterales, Magnoliopsida, Magnoliophyta) |
学名 | Coreopsis lanceolata |
英名等 | Lance-leaved tickseed |
自然分布 | 北アメリカ |
生息環境 | 路傍,河川敷,線路際などの荒地,海岸 温度選好性:温帯 |
国内分布 | 沖縄を含むほぼ全国 |
でもきれい、育てたらどうなるの?
個人の場合
300万円以下の罰金、3年以下の懲役
法人の場合
1億円以下の罰金
似たような花を育てている・・・
外来生物法に基づき、平成18年2月1日に特定外来生物に指定されているオオキンケイギクは栽培や売買等が禁止されているため販売店等で購入された種子や苗から栽培した植物であれば、オオキンケイギクではなく、似ている植物である可能性が高いがあるため特徴を確認しましょう。
オオキンケイギクの特徴
出典:環境省九州地方環境事務所ホームページ
- ○ キク科多年生草本
- ○ 草丈は30㎝~70㎝程度
- ○ 花期は5月~7月(地域によって多少の違いがあります)
- ○ 花は直径5㎝~7㎝の頭状花(茎の一番先に1つの花が付く)
- ○ 花びら(舌状花)の色は黄橙色で花の中央部(管状花)も同じ色だが、
- 品種によっては花びらが八重のものや、花びらの基部が紫褐色のものもある。
- ○ 花びらの先端が不規則に4~5つに分かれる
- ○ 葉は細長いへら状で、対生(茎の両側に葉がある)である。
- ○ 葉の両面には荒い毛があり、葉の周囲はなめらか(鋸歯がない)である。
- ○ 葉の一番幅がある部分の幅は1㎝程度。
- ○ 成長がすすんだ葉は、3~5枚の裂片に分かれる。裂片は楕円形。
- ○ 葉は花のそばには付かない。
個人で処理、処分する場合
罰金、法律違反、なんて聞くとなんだか触れるのも怖いイメージがありますが手続きに沿ってオオキンケイギクを処分する場合は運搬などの禁止にはあたりません。
(1) 根から引き抜いて 2~3 日天日にさらして枯死。各地方公共団体の分別方法に従いゴミ出し
(2) 住民団体は、以下を満たせば生きたままの運搬は可
(環境省が「植物の運搬及び保管に関する通知」 を発出)
- ごみの焼却施設等への運搬であること
- 落下や種子の飛散等の逸出防止措置をとっていること
- 事前に公表された活動であること
地方公共団体による防除活動
防除を行おうとする特定外来生物に係る防除実施計画を作成し、主務大臣から計画の確認を受けた後、特定外来生物の防除を行うことができます。
次ページ:「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律 罰金など」
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罰金300万円て怖いよー(PC)
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