クローバーは一般的にはマメ科シャジクソウ属の多年草「シロツメクサ(白詰草)」のことで4~7月ごろに白い花を咲かせます。
クローバーと言えば、古くから幸運の象徴として有名な「四葉のクローバー」。探した経験をお持ちの方も多いのでは。
タンポポも咲き終わり5月も半ば、たまたま群生していたシロツメクサ。
4つ葉を探し始めたもののなかなか見つからない・・・。
小さい頃、学校の校庭近くの草むらで休憩時間に一つ以上見つかるような経験があります。
そこまで四つ葉がレアな印象は無かったのですが、調べてびっくり四つ葉の確率は0.01%~0.001%(1万分の1~10万分の1)なのだそう。
と、発見!
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なんか、めっちゃある・・・
その希少性から見つければ幸運が訪れるという四葉のクローバーですが、どういった場所で見つかるのか、四葉になる理由などを改めて調べてみました。
シロツメクサ(白詰草)の名前の由来
和名では「シロツメクサ(白詰草)」と呼ばれるクローバー。
もともとヨーロッパ・北アメリカ原産のこの植物は、江戸時代に渡来したガラス製品をが割れないよう乾燥させたクローバーを箱の詰め物として衝撃緩衝材として使っていたため、白い花の詰草=シロツメクサと呼ばれるようになったといいます。
『日本植物名彙』(1884)国立国会図書館デジタルコレクション
白以外のツメクサ
由来の部分で「白」という部分にひっかかりを感じた方もいらっしゃるでしょう。
四葉のクローバーの確率は?
「クローバー 四葉の確率」と検索すると様々なページがヒットしますが、往々にして確率は0.01%(1万分の1)という答えなのですが、気になるのはその根拠。
- 確率は約1/10000だそうです
- 10万本に1本という確率なのだそう
- 0.01%~0.001%と言われています
並べてみると、実際のデータではなく、伝聞として記載されるケースが多く、その確率について実験結果や論文などのデータが欲しいところ。
そうこうしていると「一般社団法人日本植物生理学会」のサイトで気になる一文を見かけました。
1つ葉形成について、かなり大がかりに調査した結果として1938年の米遺伝学雑誌に1つ葉形成に関する論文がありました。米国各地のシロツメクサ種子を発芽させたところ1万株のうち1株だけ1つ葉の株が見出された。この株から挿し穂で殖やした3個体のほとんどの葉は1つ葉であったがごく低頻度で異常な2つ葉や3つ葉も混ざる、と言うものです。
1万株のうち1株だけ1つ葉の株=0.01%(1万分の1)
なおNHK「チコちゃんに叱られる!(2018年9月7日)」内で「四つ葉のクローバーはなぜ四つ葉なの?」で植物多様性センターのセンター長曰く、確率はおよそ10万本に1本とのこと。
これらの話をまとめると四葉のクローバーの確率は0.01%~0.001%ということが言えそうですが、確率の数字は自然での突然変異の場合ということ。
自然に見つけるのはかなりレア
四葉のクローバーを見つけるには
自然に見つかる確率はかなり低い四葉のクローバーですが、特定の条件下では確率以上に多葉体(四葉以上)を見つけることもできます。
四葉になる原因
- ①突然変異(0.01%~0.001%)まず見つからない
- ②人や動物に踏まれたりする外的刺激
- ③肥料など栄養過多などによる刺激
①についてはかなりの低確率ですが②、③については比較的高い確率で見つかることも。
実際に今回四葉を見つけたのは加西SAの公園の木の下だったので、なにかしら肥料が影響している可能性が大。
すぐ近くで同様に四葉を確認できたので遺伝ではなく環境性の四葉ということでしょう。
四葉のクローバーを探すときはある程度、人が通る場所やなにかしら刺激があたる場所を探すといいかもしれません。
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