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【大晦日】除夜の鐘の数はナゼ「108」?因数分解したら三次元を含んでいた

12月31日は大晦日(おおみそか※一年最後の日の晩)。

年越しソバをすすりながら、煩悩解脱を祈る除夜(大晦日の夜)の鐘の音を聞くのが毎年恒例、という方もいらっしゃることでしょう。

除夜の鐘は煩悩の数と言われる「108」つかれることは有名な話ですが、ナゼ108回なのか?

毎年年末が近づくと気になる話題について調べてみました。

※トップ動画:市川町「石妙寺」の除夜の鐘

多くの寺で除夜の鐘は「108」回つかれるもののその数については諸説あり。雑学として知っておくのが○。
※2022年公開記事を一部修正

「108」とされる諸説

ほかにもありそうですが、有名どころを三つほど。

説①:煩悩の数

地蔵菩薩

除夜の鐘の数は「煩悩の数」という説。著者も108は煩悩の数と覚えていましたが、諸説あるうちのひとつ。

眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の「六根」の状態が好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気持ちが悪い)・平(へい:どうでもよい)の各3種類で 6×3 で18。

「五感」に、「意識」という第六感がプラスされたのが六根。余談ですが「六根」の対象(例:眼※視覚であれば「色」)6つを「六鏡」として「色」「声」「香」「味」「触」「法」があります。

その18種類はさらに浄(じょう:きれい)・染(せん:きたない)の2種類あって 18×2 で 36。それらが 前世・今世・来世 にわたるとされ、 36 × 3 で 108 となるのだとか。

6 × 3 × 2 × 3 = 108

説②:一年間

秋桜と赤蜻蛉

1年間の月の数「12」、夏至や冬至で知られる、二十四節気(にじゅうしせっき)の「24」、二十四節気をさらに約5日ずつ初候、次候、末候のの3つに分けた七十二候(しちじゅうにこう)の「72」を足したもの、とする説。

12 + 24 + 72 = 108

説③:四苦八苦

悲痛な女性

生・老・病・死の四苦と、それに愛別離苦・怨憎会苦 (おんぞうえく) ・求不得苦 (ぐふとくく) ・五陰盛苦 (ごおんじょうく) を加えた八苦。

四苦(4 × 9 = 36)、八苦(8 × 9 = 72)を足したものとする説。

36 + 72 = 108

数としての「108」

いわれは様々あれど、やはり除夜の鐘が仏教寺院での伝統行事として考えるのであれば、仏教発祥のインドでの「108」を考える必要がありそうです。なお数珠の数も108。

インドの古代哲学書「ヴェーダ」では梵(ブラフマン:宇宙を支配する原理)と我(アートマン:個人を支配する原理)が同一であることを知る「梵我一如」に到達することが究極の悟りとされました。

「全宇宙」

うさ
うさ
ん?ちょっとまって

先述の「108の諸説」では「108」になるための数字、「6」「12」「36」「72」といった数字が並びましたが、数学的に因数分解してみます。

108 = 2 × 2 × 3 × 3 × 3

→ 2^2 × 3^3

とすると、2の2乗 × 3の3乗となっていることがわかります。

一次元(線※1軸、縦のみ 、または横のみ) × 二次元(面※2軸、縦 × 横) × 三次元(空間※3軸:縦 × 横 × 高さ)= 108 となり、「物理的な次元をすべて含んでいる」と無理やり考えてみるのも面白いでしょう。

1^1 × 2^2 × 3^3 = 108

なお上記を例に四次元(時空:時間+空間)を数字で表すのであれば

1^1 × 2^2 × 3^3 × 4^4 = 27648

うさ
うさ
「27648」ってなんかあったっけ?

「27648」は8進数であれば「66000」、16進数で「6C00」。さてさて、なにかしら数字に思い当たる人はいるのでしょうか。(I/O機器の定格値として用いているメーカーあり)

それぞれの除夜の鐘

日本では禅寺で鎌倉時代以降、撞(つ)かれるようになったという除夜の鐘。

鬼門(艮「うしとら」北東方向)から鬼が入らないよう鐘を鳴らすというのがもっともらしい伝承で、陰暦12月は丑月(ちゅうげつ)、陰暦1月は寅月(いんげつ) と呼ばれ、12月から1月に変わる大晦日はまさに鬼門(丑寅、艮)と考えられたのでしょう。

行く年を想い、来る年を願い、除夜の鐘に耳を傾けながら年を越してみてはいかが。

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いいものタウン 編集部

兵庫県まんなか神崎郡エリアを中心に近郊エリアのローカルトピック発信中。自治体、企業のリリースの取材記事、地域の謎スポット調査から体験レポートなどを発信します。

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