福崎町特産の「ツノナス」が9月下旬頃より収穫期を迎えます。
ツノナスは観賞用のナスで、またその色からも幸運を呼ぶ縁起物として重宝されています。収穫期にはJA直売所「旬彩蔵 福崎」や物産イベントなどで販売されることも。
画像:©福崎町観光協会
ツノナス
キツネの顔のような形をしていることからフォックスフェイスとも呼ばれ、また幸せを呼ぶ縁起の良いものと言われています。
「福崎町秋まつり」より
ナス科の植物に多い、薄紫色から紫色の可憐な花が咲きます。
原産 | 南アメリカ原産 |
別名 | フォックスフェイス、カナリアナス、ソドムのリンゴ |
「ソドムのリンゴ」とは
旧約聖書でヤハウェの裁きにより滅ぼされた背徳の街ソドムと、禁断の果実に擬せられるリンゴの名から、有毒の果実を結ぶ植物に用いられる。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
毒のある複数の植物およびその果実に用いられる通称・別名で、ツノナス以外にも「ワルナスビ」「キダチハリナスビ」などもソドムのリンゴと呼ばれる植物。
もう少し深堀り。
中世の神話に登場
破壊された都市ソドムとゴモラ(聖書の創世記18-19章参照)の跡地に生えていたとされる巨大な木で、そのリンゴは収穫すると灰と煙になると言われています。
1824年5月
1824年5月、「パレスチナ・ミッション」、『The Latter Day Luminary (New Series) 』第V巻、第V号、Washington, D.C.: Printed and published by John S[ilva] Meehan, Columbian Office, North E Street, OCLC 34718713, page 141
ソドムの有名なリンゴを探したところ、2種類の果物を見つけた。少しの詩的な想像力の助けを借りれば、どちらも問題の果物に通じるかもしれない。
[中略)私たちが観察したもう一つの果物は、どちらかというと問題のリンゴに似ていて、エリコ周辺に生えている。見た目は非常に魅力的だが、その味は非常に苦く、不愉快だ。アラブ人の1人は 毒があると言っていました ソドムのリンゴと考えた シャトーブリアンはこう言っている “乾燥させると黒っぽい種ができる” “これは灰に例えられるが 味は苦いコショウに似ている” これらのどちらがソドムのリンゴなのか、あるいはそのようなリンゴがあるのか。
毒性があるため食べてはダメ
ナス科のツノナスはジャガイモの芽の毒でも有名な天然毒素であるアルカロイド系のソラニンが含まれます。
ペットやお子さんの誤飲に注意しましょう。
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