梅雨もそろそろ明けそうな2021年近畿地方。ここは兵庫県神崎郡市川町。
夏定番のおでかけスポット、リフレッシュパーク市川の「かぶとむしど~む」オープンを控え、取材から帰路につこうとしたところ、道すがらなにやら目に飛び込んできた怪しい物体。
これは話を聞かなアカンやつだ!
思わず目に入った好奇心をそそられる物体に思わず車を停めて現場へ。
宙吊りにされた「○」と「△」の木箱の謎
箱の下ではなにやら作業をされている男性(Aさん※仮)が。お話を聞いてみると、第一声が
「熊が食べてしまうんやわ」
えーっと、ちょっと理解が追いつきません。なにかしら熊の好物が入っているとして、丸と三角のマークは一体なんなのか。
「○」と「×」なら空中の○×クイズよろしく、○に飛び込めばOKということなのか、はたまた何かを選別しているのか、というようなことをコンマ数秒で脳裏に浮かべましたが、なんだかしっくりきません。
もうちょっと詳しく
そうこう思案しているとなにやら飛び交う蜂っぽい姿。なんとなくですが、ここでされている内容の想像がついたところで答えを頂きました。
Aさん「ニホンミツバチをそだてとーねん(育てているんだよ)」
こちらの木箱は養蜂の巣箱で、Aさんは巣箱のメンテナンスをされていた様子。
なるほど、木箱はミツバチを育てて蜂蜜を採る巣箱ということが判明。熊が食べてしまう、ということで宙吊りにされているのだそう。(それでも熊が襲うときは襲うらしい)
(クマ、ハチミツ好きすぎでしょ・・・)
ひとつの謎が解決したのですが、もうひとつ肝心な謎が残っています。
丸と三角のマークはなんなのか?
なるほど!
曰く、巣箱に女王蜂がいるそうなのですが、女王蜂が異なるとそのフェロモンが異なるため、違う箱に戻ってしまった場合、外部からの侵入とみなされてしまうようでケンカになるだそう。
ミツバチは目が悪い?
一般社団法人 日本養蜂協会によると「ヒトと同じように、色、形、動きを見ることができますが、視力はあまりよくないようです。ヒトでいうなら近視といってよいでしょう。また、紫外線が見える代わりに、赤は色としては見えません。」とのこと。
(海外では従来想定されていた視力よりも30%以上、蜂の視力は良い、という研究結果もあり)
自家用のハチミツ
宙吊りにされた木箱は養蜂用の巣箱で、丸と三角のマークは自分の巣を間違えないようにするため、ということでした。
過去には近所でも多くの方が養蜂を行われていたということですが、次第にその数も減ったのだとか。
自身は連れ合いの方の健康のため、ということで販売用ではなく自家用に養蜂をされているAさん。養蜂を続けていくのも大変、と言いながらもにこやかに巣箱を作り続けられるのでした。
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