地域の情報発信のサポートがてらホームページ制作に携わるようになってホームページ制作の見積もりを出させていただくケースも増えてきました。
ホームページ制作料金ってどれぐらいだと思いますか?
1万円ぐらいでできるよ、という会社もあれば100万円という会社もある中でなぜこんなに価格差があるのでしょうか。
「ホームページ制作の前に考えておきたいこと|神崎郡近郊での制作をお手伝いします。」という内容でコストを下げる方法にも触れているのですが今回は逆説的に「こうしたら高いホームページができるよ」というお話。
「サイト 制作料金 相場」「ホームページ 作成 料金」などで検索をされるような方がこのページにたどり着いたりされるのでしょうがホームページ(WEBサイト)を「家(建物)」に置き換えるとイメージしやすいかと思います。
代表的な「高額(コスパの悪い)ホームページ」の作り方
- 1.「とりあえず」ホームページをもちたい
- 2.「いいかんじ」にしてほしい
- 3.できるだけ安く作って欲しい
1.「とりあえず」ホームページをもちたい
最近ではPCに限らずはじめていくお店や知らないことはインターネットで調べる時代。
「知り合いのどこどこがホームページをつくったらこんな効果があったらしい」、「ホームページで集客できる」ということで「とりあえず」ホームページを作りたい、と考えられる方も多いかと。
制作側からすると「とりあえず」で制作するホームページはどれぐらいの規模で作ればいいのか判断できない部分があるため「調査」や「設計」「修正」などで制作時間が大きくかさむことが多く、見積もり時に「制作料金が高くなる」傾向があります。
「家(建物)」に例えると
「とりあえず家が欲しい」と聞いて施工側としては「どんな家」を建てて良いのか分かりませんよね。
「部屋はどれぐらいいるのか」「間取りはどうするのか」「どこに建てるのか」「実際に建てることが可能な場所なのか」「何人ぐらいが住む(利用)のか」
考えることがかなりあることは容易に想像できますがホームページについても同じことが言えます。
家を「とりあえず」で建てる方はいらっしゃらないと思いますが、ホームページ制作も同じこと。数人が暮らす程度の家を予定していたのに何十階もあるマンションを建てた場合は当然金額が大きくなります。
2.「いいかんじ」にしてほしい
自社の顔ともいえるホームページなので「いいかんじ」にしたいと考えるショップや企業は多くいらっしゃるはず。なにがダメかというと「いいかんじ」、ここ。
「いいかんじ」にしたいという方向性が間違っているわけではないのですが「いいかんじ」のホームページと聞いてどのようなホームページを想像されるでしょうか。
・動きがあり華やかなデザインが「いいかんじ」なホームページ
・操作性が優れていてストレスが少ない「いいかんじ」なホームページ
・勝手に集客してくれて販売もしてくれる「いいかんじ」なホームページ
人によって定義が分かれますよね。なんだかよくわかりませんw
同じくどれぐらいの規模で作ればいいのか判断できない部分があるため「調査」や「設計」「修正」などで制作時間が大きくかさむことが多く、見積もり時に「制作料金が高くなる」傾向があります。
「家(建物)」に例えると
「住み心地」なのか「(オフィスとして)機能的」なのか「来店するお客様目線で利用しやすい空間にしたい」のか。
「利用するのは誰なのか」「どこに建てるのか」「どんな機能が必要か」「鍵は要るのか要らないのか」など最低限必要なことを考えておきましょう。
3.できるだけ安く作って欲しい
逆に思われるかもしれませんが「安く」するためには「打ち合わせ時間」「制作時間」「調整」「機能」などいずれかを削る必要が出てきます。
「できるだけ安く」制作した場合、思い通りのホームページ制作とならず機能やデザインが不十分だったりで結局金銭面で抑えられても自社で修正に時間がとられたり、作業効率が悪くなることも。
2020年現在兵庫県の最低賃金は時間あたり899円ですが自社で100時間作業をした場合は余計に約9万円かかる計算に。
場合によっては新規で作り直す必要も出てくるケースもあり、追加金額を考えると結果高額になります。
自社でホームページ(CMS)インストールから設定、制作をおこなった場合、0から一般的なホームページを制作する場合は最低300時間※約2ヶ月(約30万円分)ぐらいは見積もってもいいかもしれません。(経験上)
「家(建物)」に例えると
できるだけ安くするために襖やドア無し、水道をひかず、井戸から毎回くみ上げる必要がある家。
結局住むのが大変、ということでリフォームしたり。何十人も住むはずなのに圧倒的に部屋が少ない家などを想像していただければ。
ホームページ公開、運用に必要なもの
厳密には違いますがこう考えるとイメージが容易になります。
レンタルサーバー | 土地 |
ドメイン | 表札 |
SSL | 鍵 |
テンプレート | 家 |
トップページ(ホーム) | 玄関 |
ページやカテゴリ | 部屋 |
コンテンツ | 家具 |
ホームページ公開までの流れ
順序としては土地(レンタルサーバー)を借りて家(テンプレート)を建て玄関(トップページ)と部屋(ページやカテゴリ)をつくり、家具(コンテンツ)をならべ鍵(SSL)をし表札(ドメイン)をかけて公開。
公開後は継続して家具(コンテンツ)をならべていく流れ。不要になったものは削除していくことも大事です。
なんだかよくわからないホームページの作り方についてちょっとイメージできましたか?
ホームページ料金の基本
ホームページ制作にかかる費用ということでまず物の価格を考えてみると
一般的な物の価格
- 1.「製造原価」
- 2.「労務費(賃金など)」
- 3.「販売費・一般管理費」
- 4.「利益」
光熱費や広告費や他にもいろいろ乗ることがありますが概ね上記のような構成になっているかと思います。
実際にホームページを作りたい、持ちたいとお考えの事業所においてもなにかしらサービスであったり商品を販売されているかと思いますのでお手元の商品の価格が何故その価格なのかを考えるとホームページの価格がイメージしやすいかもしれません。
ホームページの制作料金
図面を引き土地(レンタルサーバー)を借りて家(テンプレート)を建て玄関(トップページ)と部屋(ページやカテゴリ)をつくり、家具(コンテンツ)をならべ鍵(SSL)をし表札(ドメイン)をかけて公開。
この水色部分が制作料金になります。土地(レンタルサーバー)鍵(SSL)表札(ドメイン)家(テンプレート)を「借りる」「建てる」「作る」「調整する」といった作業部分を加えたものが制作料金となるケースが多いかと思います。
部分がつまりはこの部分を自社でできれば金銭的には無料でできる仕組みですがどの部分が一番金銭的にかかると思いますか。
制作会社によっても異なりますが
- ・図面を引く
- ・玄関(トップページ)と部屋(ページやカテゴリ)をつくる
- ・家具(コンテンツ)をならべる
この部分がやはり時間がかかる(考える工程が多い)分、金額的な比率は高くなります。
機能やホームページ、SEOの初期設定は複雑ですがある程度ノウハウにしたがって設定、設置をしていく流れが多く時間はさほどかかりません。
自社で行うことも充分可能ですが多くの時間を勉強することになるのは必至でしょう。
土地(レンタルサーバー)について
「家(建物)」の規模や運用、利用方法にあわせて必ず土地(レンタルサーバー)が必要になります。
何百人も入れる建物を建てたい場合は当然それに見合った大きな土地(レンタルサーバー)が必要になります。建物に入ってからの部屋までの廊下も広くしないと人が通れません。逆に言えば数人しか利用しない建物に大きな土地は必要ありません。
傾向として土地(レンタルサーバー)は広さ、機能が大きくなるにつれて金額はあがります。月に2、3000人程度も来れば充分、というような企業の名刺かわりのホームページを制作する場合は月500円程度のレンタルサーバーで充分。
家(テンプレート)について
家(ホームページ)といってもいいテンプレートは切り替えるだけで見た目や間取りを変えることができます。
見た目の華やかさを重視する場合は有料のテンプレート(1万~3万ぐらい)が販売されていたりするので利用するのもいいでしょう。高層ビルを建てる場合やオンリーワンなこだわりをする場合はカスタマイズなど別途調整が必要なため制作料金が増えます。
無料テンプレートの設置のみで設定やカスタマイズ不要、という場合は外注でも5000円から1万円程度で可能かと思います。またWordPressで制作する場合は基本でスマホ対応しているためスマホ用に別途費用がかかるということは少ないケースが多く思います。(多少のスマホ用調整は必要)
ホームページ制作料金の価格差は
制作料金の差は「家(デザイン・テンプレート)」「土地(サーバー)」「家具(コンテンツ・機能)」の差といっても過言ではないでしょう。
高層マンションを数百人かけて立てれば金額はかかりますし、当然一人では建てることはできません。
「サイトの具体的なイメージ」「必要な機能」「必要な内容(コンテンツ)」「運営する規模」を考えておくだけでも金額に大きな差がでてきますので、いたずらに制作料金を上げないためにも目的に合った建物を必要な場所に立てること(ホームページをしっかりとイメージ)が大切です。
同じ内容でも制作会社によって金額差はありますので金額、内容両方から比較されることをおすすめします。
企業や店舗のホームページ制作など地域ポータルサイト制作から運用ノウハウを使ったホームページの作成をお手伝いします。
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