キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%まで上昇させることを目指す経済産業省は1日、2021年のキャッシュレス決済比率を公表。
算出結果によれば2021年のキャッシュレス決済比率は初めて30%を超え、内訳はクレジットカードが27.7%、デビットカードが0.92%、電子マネーが2.0%、コード決済が1.8%。
キャッシュレス支払額及び決済比率の推移(経済産業省)
キャッシュレス決済比率の内訳の推移(経済産業省)
近年増えている印象のQRなどのコード決済。2020年のコロナ禍以降、非接触のキャッシュレス決済の利用率は増えており、電子マネーがほぼ横ばいで推移しているのに対して利用率の増加は注目すべき数値となっています。
キャッシュレス決済は、消費者の利便性向上や現金を介した接触機会削減だけでなく、店舗のレジ精算業務の削減など現金取扱いの手間や時間の削減、消費者の手持ち現金不足による機会損失の防止などにつながるとして、将来的には80%の利用率を目指し政府が普及をすすめています。
なお、キャッシュレス未導入の店舗からは「顧客からの要望がない」、「手数料が高い」、「導入のメリットが不明」といった声や、利用者からは「使いすぎやセキュリティ等が不安」という声があがっており、キャッシュレス決済の普及を促進するためには、店舗、利用者双方に並行して普及促進に取り組む必要があると経済産業省。(※キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会 とりまとめ 2022/03)
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