残暑と言うには暑すぎな2020年9月。緊急事態宣言後の兵庫県の新型コロナ感染者数は7月末~8月頭をピークに減少傾向。
7月1日以降の陽性者数トップ10
※9月3日まで
日付 | 陽性者数 |
7月31日 | 62 |
8月6日 | 61 |
8月2日 | 60 |
8月8日 | 55 |
7月30日 | 53 |
8月15日 | 53 |
8月5日 | 52 |
7月26日 | 49 |
8月7日 | 49 |
8月19日 | 49 |
こういう情報を提供していると、ある日「実家の親が気になるので地域毎の死亡率が知りたい」というお声を頂くことがあったので資料として項目を追加しました。(「【兵庫県】新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)患者数と地域」)
ちなみに9月3日現在、以下のような数値に。
兵庫県地域別:死者数※53名の内訳(死亡率順)
※2020年9月2日現在
居住地 | 感染者数 | 死者数 | 死亡率 |
居住地非公表 | 274 | 16 | 5.84% |
姫路市 | 115 | 4 | 3.48% |
宝塚市 | 120 | 4 | 3.33% |
西宮市 | 295 | 8 | 2.71% |
明石市 | 91 | 2 | 2.20% |
神戸市 | 850 | 15 | 1.76% |
伊丹市 | 120 | 2 | 1.67% |
尼崎市 | 267 | 2 | 0.75% |
※「非公表」は「健康福祉事務所管内」名での発表分
※「死者数」「感染者数※非公表除く」は神戸新聞発表数
さて、こうして見ると死亡率(死者数÷感染者数)について居住地別で大きな差があることが分かります。最も死亡率の高い「居住地非公表(「○○管内」での発表)」と低い「尼崎市」ではその差、約8倍。
8倍
なぜ、こんな差がでる?
「居住地非公表(○○管内発表)」と「尼崎市」での陽性者数は約270名とほぼ同じ。
職業での比較
居住地:尼崎市
居住地:非公表(○○管内名で発表)
どちらの地域でも最も多い職業は「会社員」。居住地が非公表のエリアについてはその職業も「非公表」とされる方が多いのは当然の結果かもしれません。
年代での比較
これが最も死亡率の差について影響が大きいのでは、と推測。一般的に若年層では悪化しにくく、死亡率が高くなるのは持病や疾患のある可能性が高くなる高齢者と言われています。
居住地:尼崎市
居住地:非公表(○○管内発表)
ある程度、推測の範囲でしたが「居住地:尼崎市」と「居住地:非公表(○○管内発表)」を比較した場合、陽性者数としては二つのエリア共に20代(オレンジ)が多い結果となりましたが「居住地:非公表(○○管内発表)」については60代以上の陽性者が多いことが分かります。
もう少し、突っ込んで考えてみる
「居住地:非公表(○○管内発表)」とする場合は、やはり周囲への影響を考えての結果ということが多いと思われます。
「非公表」の地域はどこが多い?
最も「非公表」者が多かったのは「伊丹(伊丹健康福祉事務所管内※川西市、伊丹市、川辺郡猪名川町」。表にすると以下のようになりました。
管轄名 | 対象区域 | 陽性者数 |
※伊丹 | 伊丹市 宝塚市 川西市 三田市 川辺郡 | 132 |
加東 | 西脇市 三木市 小野市 加西市 加東市 多可町 | 38 |
※宝塚 | 伊丹市 宝塚市 川西市 三田市 川辺郡 | 32 |
加古川 | 明石市 加古川市 高砂市 稲美町 播磨町 | 15 |
洲本 | 洲本市 淡路市 南あわじ市 | 12 |
※赤穂 | 相生市 たつの市 赤穂市 宍粟市 太子町 上郡町 佐用町 | 10 |
※龍野 | 相生市 たつの市 赤穂市 宍粟市 太子町 上郡町 佐用町 | 10 |
※朝来 | 豊岡市 養父市 朝来市 香美町 新温泉町 | 8 |
丹波 | 篠山市 丹波市 | 7 |
芦屋 | 尼崎市 西宮市 芦屋市 | 5 |
中播磨 | 神河町 市川町 福崎町 | 4 |
※豊岡 | 豊岡市 養父市 朝来市 香美町 新温泉町 | 1 |
「※」は重複市町村あり
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