2022年9月、新型コロナの届出について全国一律で全数届出の見直しが行われたことにより、感染者の居住地の把握ができないため兵庫県でも「患者の状況」、「県内市町別患者数」のデータは表示されなくなりました。
当編集部でもユーザーの関心に応えるべく2020年以降、新型コロナ情報を発信していましたが、オミクロン株以降はその重症化率の低さなどもあって関心は低下。必然的に関連記事も少なくなったことは否めません。
とはいえ、過去最高に匹敵する新規陽性が兵庫県でも確認されるなか、ちょっと気になるデータが目にとまりました。
重症者数の推移(2023/01/07 時点)
これは厚生労働省が公開しているWEBサイト「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」からのもの。
この1年に限定して言えば、第6波ともくされる2022年2月前後と比べると明らかに第7波(2022年8月中旬前後)は明らかに重症者数は減少、現在の第8波についてはまだピークではないものの緩やかな印象を受けます。
対して死亡者数の推移は以下。
見るからに第7波以上の死亡者数が確認されていることが分かります。
死亡者数の推移(2023/01/07 時点)
いったいなぜ?
- 単純に新規陽性者数が増加しているから?
他のデータを見てみると、新規陽性者数の推移と死亡者数の推移については、その増減についてある程度、類似しているようにも見えます。
新規陽性者数の推移(2023/01/07 時点)
こうしてみるとデータ上は「重症者数の増加」がそのまま「死亡者数の増加」につながる、というわけではありませんが、そのあたりは厚生労働省をはじめ医療機関からの発表を確認したほうがよさげ。
デルタ株以前と比べるとオミクロン株は感染力は高いものの重症化しにくいとされますが、気楽に考えずしっかり感染症対策はしましょう。
過去のデータでは新規陽性者数のピークから数週遅れで死亡者数のピークがきます。(青:新規陽性、橙:死亡者数)
COMMENT
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>重症者数が減ってるのに死亡者数が増えるのはナゼ?
これに対しては、感染症専門医である岡先生のツイートが端的に述べられていてわかりやすかったです。
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