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目前に田畑が広がる謎の鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

年末ですね。年の瀬ですね。みなさん大掃除は終わりましたか。

当サイト「いいものタウン」の運営本部は福崎町商工会館内にありますが、平常紙ゴミ程度ぐらいしか出ないため、年末に姫路市香寺町、姫路市夢前町と福崎町の共同処理するごみ処理施設「くれさかクリーンセンター」(姫路市夢前町)へ持ち込みで可燃ゴミを処理しています。

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

「くれさかクリーンセンター」

さて2021年もいよいよ終わり、ということで例年のようにセンターへ向かっている途中の香寺町須加院で目に飛び込んできた田川神社の鳥居がなんだか不思議。

謎な鳥居

目の前には小川と田んぼ

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

鳥居はあるものの、神社の姿かたちは見えず。ひとまず通り過ぎたものの、クリーンセンターからの帰りにじっくり見てみることに。

と、なにやら門松の準備をされている方の姿が。

ねこさん
ねこさん
こんにちは

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

謎な鳥居の理由は一体?

門松を制作されていた方の名は濱田さん。話を聞いてみると毎年「一人で」お正月の準備をされているのだとか。

地域に何か残したい

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

ご先祖様が鳥居前の石灯篭を寄付されたという、濱田さん。

ご自身も地域に何か残したい、という気持ちで還暦を機に狛犬を寄贈されたのだとか。「ご先祖様の石灯篭には及ばないけど」との話でしたが、立派な狛犬が鳥居前に構えていました。

そんなご縁で毎年年の瀬が近づくとお一人でお正月の準備をされているのだそう。

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

狛犬を設置されてからというもの、狛犬の足元にお賽銭を置かれる方も多いようで、その後、石作りの賽銭箱も設置。

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

さらに初詣の雰囲気を味わってもらえるよう絵馬も自作で設置。ちなみに酉年(2017年)からということで今年で6年目。

「大変だけど、面白くなってきて」と濱田さん。

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

本題

いろんなお話を聞いたところで本題に。

うさ
うさ
この鳥居の前ってもともとは参道だったとかですか?

濱田さん
濱田さん
いや、もともと畑やったで。
うさ
うさ
もともと川とかなかったとか?
濱田さん
濱田さん
いや、もともと川やったで。ここに鳥居がある理由はわからへんなー

あれ?

どうにも想像していた答えではありません。少なくとも60年以上前の時点でも鳥居の前は川と田んぼが広がっていたということに。

どういうこと?

さらに聞いてみると約700メートル前方に鳥居にもある田川神社があるとのこと。ちなみに鳥居をくぐって川沿いに右手に進むと旧道(参道)にでますが、現在は右手の兵庫県道80号宍粟香寺線を通って参拝するほうが早いとのこと。

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

約700メートル先に「田川神社」があるらしい

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右手奥の旧道

鳥居には明治36年5月吉日の銘

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明治36年は西暦では1903年、約120年ほど前に建立されたもの。当時は川や田んぼが無かったのか、と想像したくなりますが、そういった話は伝わっていないのだとか。

後からGoogleマップで計測してみたのですが鳥居の方角と700メートルという数字はぴったり一致。明治時代は現在ほど道が拓けていなかったと思いますがその測量の精度はかなりのもの。

郷社 式内田川神社

せっかくなので田川神社を訪ねてみました。駐車場あたりから左手前方700メートルの地点が先ほどの鳥居の位置。

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

所在地679-2132 兵庫県姫路市香寺町須加院1440(MAP
由緒・神功皇后(269年頃)が高岡里棚原山に天神地祇を祀られた時、須加院にある須加院川(喜多川)で祭祀を行い、領主・守護職の崇敬を受けたことが記されている。
・明治5年飾磨県より式内田川神社と指令され昭和11年郷社に。
・記録に出ているところでは、天正6年(1579年頃)には赤松氏の代官として馬杉五郎衛門が代わって治めていたとき、本殿屋根の修理をしたとある。本殿造営の年は不明ですが、拝殿は、永禄8年(1565年頃)に建てたとされ、現在の田川神社になっています。(姫路市教育委員会)
祭神息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)
大年神(オオトシノカミ)

案内看板

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

祭神は息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)と大年神(オオトシノカミ)。

境内には山神社、竹生島神社も別に祀ってあります。石の大鳥居と燈篭が奥須加院東端に位置し、一の鳥居から社殿までが相当離れており、現在は昔の参道の面影は無くなっているものの、往時の勢力が分かる神域の広さになっています。

謎の鳥居の答えがここにありました。

先に見た石作りの鳥居は奥須加院東端に位置する鳥居なのでしょう。現在は県道80号が横断し、田畑や住宅が並ぶ須加院ですが、明治36年時は田川神社の神域とされる区域がかなり広かったということでしょう。(目前に川があるのは何故かわからず。)

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

石作りの門柱

境内入り口にある石作りの門柱が一の鳥居と正対していると云われています。

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境内はかなり広い印象。

拝殿

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ケヤキの大樹

拝殿裏には生命力たくましい欅の木がありました。

目前に田畑が広がる謎な鳥居が気になる!田川神社|姫路市香寺町須加院

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境内の北方にある欅(ケヤキ)の木香寺町随一の巨樹で、1号樹と2号樹があり、推定樹齢600年を経て幹の周囲5.6メートル、高さは37.7メートル。神崎郡香寺町時には町天然記念物に指定。(現在は姫路市)5月下旬から6月上旬には蛍も乱舞(香寺中学校区地域夢プラン実行委員会より 平成21年10月25日)

神社の境内自体もかなり広く歴史を感じるものですが、離れた鳥居と合わせて参拝するとまた違った趣を感じられるかもしれません。

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