オオサンショウウオ (大山椒魚、Andrias japonicus)
その希少性から特別天然記念物として指定されているオオサンショウウオ (大山椒魚、Andrias japonicus) は、有尾目オオサンショウウオ科オオサンショウウオ属に分類され別名ハンザキという名で知られています。
兵庫県神崎郡では神河町越知川にサンショウウオの英語名サラマンダーの名を冠したCafe Salamander(カフェ サラマンダー)もあり、その生息が知られています。
そう、オオサンショウウオ=越知という先入観が先日までありました。
とある地域で
「オオサンショウがめっちゃ居て困っています」
ハンザキ(半裂)
半分に切り裂いても生きていると言われるぐらいの生命力の強さからと言う説と捕食時に大きく口が開きまるで半分に引き裂けた様に見えるところからと言う説があるオオサンショウウオ。
特別天然記念物=希少=捕獲×
オオサンショウウオは世界最大の両生類で、生息環境の悪化により住むべき場所や個体数も大きく減少し、“日本特有の産ではないが、著名の動物としてその保存を必要とするもの及びその生息地”という指定基準から特別天然記念物に指定されています。(※環境省のレッドリストでも絶滅危惧2類に指定)
神崎郡市川町でも岡部川に30年ぐらい前までは生息していましたが現在はあまり話しを聞きません。
国から許可された専門家・団体以外の捕獲は違法となり一般的には眺めているしかできない、出逢えたらラッキー(希少)なはずでした。
はずでした。
神河町のある地域では現在(2019年時点)オオサンショウウオが多く生息しているということで結構な頻度で出くわす様子。
実は特別天然記念物となっているのはオオサンショウウオであり食用などで持ち込まれた特別天然記念物ではないチュウゴクオオサンショウウオとの交配種が確実に増えているのだそう。
純粋なオオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオを比較した場合、斑紋などで違いがあったりもするようですが交配が進むと見分けがつかずDNA鑑定するしかないそうで。
困っています。
魚類、サワガニなどを食べる他、ヘビ類も食べるオオサンショウウオ。漁業組合が放流したアユやウナギも食べられてしまうのだとか。
「やってられない」
漁業組合主催の放流会などがありますが放流のすぐ近くで待ち構えてるかのように(チュウゴク?)オオサンショウウオの姿を数引き確認することもたびたび。アユやウナギを楽しみに釣りをされている方の獲物としてかかってしまうこともあるようです。
「チュウゴクオオサンショウウオだったら捕獲できるけどオオサンショウウオだったら違法だしね」
兵庫県へも対応を要請されたようですがすぐにどうにかなるという話しではないようで神河町の場合、近隣の朝来市「ハンザキ研究所」に捕獲依頼、DNA鑑定と固体毎に手続きを必要という事で地域の方は半ば諦め顔でお話頂きました。
(情報は2019/09/12のものになります。)
COMMENT
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う~ん、同じように困惑する人もいるんだと思いました。実は、ウナギ釣りのために漬針をすると、オオサンショウウオばかり釣れるのです。その都度、放してはいます
う~ん、同じように困惑する人もいるんだと思いました。実は、ウナギ釣りのために漬針をすると、オオサンショウウオばかり釣れるのです。その都度、放してはいますが、針掛が奥だと持ち帰り針を外し、餌をやって体力を回復させて放しています。観察するとオオサンショウウオは地下水の湧く岩岸の穴があれば陣取っています。大きなウナギは同居状態ですが、餌をオオサンショウウオが先に食ってしまうようです。確かに、特別天然記念物として保護された結果、増えており、天然記念物化以前はウナギの漬針に掛ることはなかったです。鮎も、夜寝込みを食われてしまいます。オオサンショウウオは、よく見るとゆるキャラで可愛いのですが、どう猛です。(PC)