市川町(神崎郡)内で何気に目に入った「警戒標識」に妙な違和感を覚えた8月のある日のこと。
その標識は何を示しているのか?何を警戒するのか?
警戒標識
主に道路形状、路面又は沿道状況、気象状況、動物の飛び出し、その他の注意の予告について設置される警戒標識。
地域や場所によって予告内容は異なりますが、黄色背景に黒の標識を一度は目にされているのではないでしょうか。
警戒標識「踏切あり」
警戒標識「路面凹凸あり」
この先に路面の凹凸があるため車両の運転上注意が必要であることを指します。なお、この標識は早急に修繕を行えない場合に応急的な措置として設置するもの
警戒標識は27種類
十字路やT字路、落石のおそれあり学校、幼稚園、保育所等あり、といったものが全部で27種類あることが国土交通省では一覧として掲載されています。
気になる警戒標識
どういう場合に設置するのか、何種類あるのか、という「警戒標識」の予備知識を踏まえた上で件(くだん)の標識について。
設置場所
そのまま進んでいくと「フォレスト市川ゴルフ倶楽部」があります。地元の方であればよくよく知った道でしょう。
たまたま目に入った「警戒標識」
そうこう進んで行くと目に入った警戒標識。動画の中でも触れていますが「なんかちょっと珍しい」という予感。形としては「合流注意」とかの意味と思われるのですが、
- 下の短い道路は小畑天満神社へ続きます(行き止まり)
- 上の長い道路は市川町教育委員会(旧:小畑小学校)へ続きます。
これだけだと、なにが奇妙と思われる方もいらっしゃるでしょう。
小畑天満神社
下の短い道
小畑天満神社の境内へと入る道ですが、中から出てくる人はまれでしょう。
上の長い道
少し細い道なのですれ違いはちょっと困難。
なにが奇妙なのか?
動画でも触れていますが国土交通省が示す「警戒標識」は27種類。その中に上記と同じ形の警戒標識は確認できません。
ただ、それでこの標識が偽モノというわけでなく、派生型が多く存在する「動物が飛び出すおそれあり(214の2)」と同じくなにかの変形と推測してみます。
考えられるのは道路形状の予告として利用される「交差点あり(201-A〜D)」の変形であるものと考えられるでしょう。(変形が可能かは確認できず)
国土交通省「警戒標識」より
であれば、「飛び出してくる」から警戒と推測できるのですが、長い方の道は学童の場所も兼ねているので注意は必要だと思いますが行き止まりの神社からそんなに出てくる???
そこまでの交通量があるのか考えるとちょっと疑問。また「行き止まりあり」という警戒標識はありません。
神社からなにか出てくるのか。
ちなみに近郊の神社付近で神社を交差点と扱う警戒標識は確認できず。
逆方向からの警戒標識
通る方であればそのままの警戒標識ですが直前に十字路(交差点)があります。(※交差点向かいにも同様にあり)
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通り過ぎてしまいました。(警戒標識なし)
感覚として「飛び出し坊や」看板レベルが警戒標識となって表示されているのが大きな違和感とでも言えばいいでしょうか。
それとも大きな危険がある場所なのか。
「警戒標識」の設置基準
道路標識設置基準:国土交通省より一部抜粋
材料 | 標識は原則として全面反射とする。ただし、警戒標識及び補助標識の黒色部分は無反射とする |
設置体系 | 道路標識は、その種類や規格、交通の特性等を勘案し、必要な整備水準が保持されるよう合理的な設置計画に基づいて設置するものとする。 |
道路形状の予告
交差点の予告
前方に交差点又はロータリーがあり、視認が困難で注意を喚起する必要がある場合には、それぞれ、「交差点あり(201-A〜D)」又は「ロータリーあり(201 の 2)」を設置するものとする。
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