宍粟市では、埋設されている水道管の漏水箇所をより効率的に発見するため、最新のテクノロジーを活用した新しい調査手法を導入します。
これは、人工衛星から地表に向けて発射されたマイクロ波の反射データを、AIと独自のアルゴリズムを使って解析する技術です。
※トップ画像「水道」のイメージ
これにより、地表から約3メートルまでの範囲で漏水の可能性がある箇所を、半径100メートルの範囲に絞って特定できるようになる、と宍粟市。
これまで宍粟市内では、調査員が「路面音聴」という機器を使い、約10年の周期で全域を巡回しながら漏水を調べていました。しかし、この新手法の導入により、同じ範囲をわずか4か月ほどで調査できるようになり、漏水箇所の早期発見が可能になる模様。
この取り組みは、兵庫県が県内の自治体に参加を呼びかけたプロジェクトの一環で、9月から衛星画像の撮影がスタートしています。年内には解析が完了し、その後、解析結果に基づいて現地調査が実施される予定です。
全国的にも水道管の総延長が長い宍粟市では、調査の効率化だけでなく、漏水箇所の早期発見による経済的・環境的なメリットが大いに期待されています。
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