妖怪「アマビエ」
今から約170年前に熊本県の海中に突如、姿を現した半人半魚の妖怪「アマビエ」。豊作を疫病の流行を予言し、「疫病が流行った際には私の写しを見せるように」と言って姿を消したと伝えられています。
新型コロナウイルスが拡大するなかSNSでは漫画家・水木しげるさんが書かれたアマビエがアップロードされ一躍話題に。
「アマビエ」です。水木しげるの原画を撮影しました。
江戸時代、熊本の海に現れ「疫病が流行ったら私の写し絵を早々に人々に見せよ」と言って海中に姿を消した妖怪、というより神に近い…もの。
現代の疫病が消えますように。 pic.twitter.com/0P7HfyRe8h— 水木プロダクション (@mizukipro) March 17, 2020
サイト内関連
当サイトでも関連情報をご紹介したことがあるアマビエ。
姫路護国神社(白鷺宮)|奇数日と偶数日で変わるアマビエ護符頒布
ビール「アマビエIPA」登場。イラストは石川雅之氏|新型コロナウイルス収束祈願
【福崎町】疫病除け 妖怪「アマビエ」しおりつくりました。|#アマビエチャレンジ
他にどんな神様や妖怪がいる?
姫魚(ひめうお)「肥前国」:予言
二本の角をもつ女の顔に魚体が結びついた人魚の一種。龍宮からの使いという姫魚は七年の豊作とコロリ(疫病)の流行を予言したのち、難を逃れるには我姿を描いて見るとよいと言って海中に沈んだという。
「肥前国平戸において姫魚竜宮より御使なり」(国立歴史民俗博物館蔵)
此度肥前国平戸におゐて沖にうきあかる
姫魚龍宮より御使なり
此魚ものを云
七ケ年の間豊年なり
其印にハ北斗星の片傍に箒星出る
しかしころりと云病はやり人多く死す
我姿を絵に書一たひ見ハ此病をのかるへし
と云て直に海中へしつミにけり
魚金色也
長一丈三尺
髪長一丈斗
背ニ宝珠ノ玉三ツ有リ文政二年 卯之月十五日出ル(国立歴史民俗博物館)
姫魚(ひめうお)「越後国」:予言
越後国福島潟に現れた予言獣。予言の内容と疫病除けの方法は姫魚(肥前国)と基本的に同じ。頭に角がなく、乳房と手が描かれていて、腰からしたも魚というよりも巨大な貝に似た形。
「海出人之図(越後国福嶋潟)」(国立歴史民俗博物館蔵)
アマビコ|3本足の猿
豊作と疫病を予言し除災の方法を告げる内容アマビエや姫魚などと変わらず。明治15年(1882)の読売新聞に記載も。当時コレラの蔓延と併せて厄除けとして広まったものの、「人を惑し甚だ予防の妨げに成る」ということで発売禁止に。
「猿のかたちの光物(熊本)」(国立歴史民俗博物館蔵)
ヨゲンノトリ
【ヨゲンノトリ】
当館蔵の「暴瀉病流行日記」には、安政4(1857)年12月、加賀国白山にあらわれた「ヨゲンノトリ」が描かれています。頭が2つの不思議な鳥が、翌年に流行するコレラを予言し、「私の姿を朝夕に拝めば難を逃れることができるぞ」と言ったとされています。#アマビエ #ヨゲンノトリ pic.twitter.com/NTnqPqbdUI— 山梨県立博物館 (@kaiseum_ypm) April 3, 2020
(山形県立博物館蔵)
辟邪絵|天刑星(へきじゃえ てんけいせい)
天の刑罰を与える星で、陰陽道(おんみょうどう)の鬼神。ここでは牛頭天王(ごずてんのう)(京都・祇園社の祭神。古くは疫神)をつかんで食らう図。
「国宝|辟邪絵 天刑星」(奈良国立博物館蔵)
辟邪絵|神虫(へきじゃえ しんちゅう)
平安時代末期から鎌倉時代初期に制作されたという国宝辟邪絵(へきじゃえ)。神虫は疫鬼を懲らしめ退散させる善神を描いた絵とされているうちの1枚。
「国宝|辟邪絵 神虫」(奈良国立博物館蔵)
厄除けの伝承
賽の神
(神崎郡神河町)
疫病や魔性のものなどの災厄が村内に入りこまないように村境に注連を張って祈禱札を下げたり、サイの神の祠を祀ります。地元では「大岩さん」と親しまれています。広さは8畳ほどで高さは17m50cmです。岩の下部のくぼみに祠があり、賽の神様がお祀りしてあります。
賽(サイ)の神様は、村里の入口で外から襲う悪い悪霊を防ぐ「境の神様」で、旅行安全、縁結び、子授け、安産の神として信じられてきました。
岩上様
『西郊民俗:西郊民俗談話会』(宍粟市千種)
岩上様(オオカメサン、オイヌサン)は狐封じ、厄病除けの神様である。土用丑の翌日、隣村から請けてくる。「隠身で来て下さい」と言えば見えないが、「生身で来て下さい」というと真っ白な狼が一緒に来るのが見える。(国際日本文化財センター)
蘇民将来(そみんしょうらい)
『備後風土記』
武塔神(たけあらきのかみ)が一夜の宿を乞うた時、巨旦将来は裕福だったが拒み、蘇民将来は貧乏であったが快く宿を貸し、栗飯などで饗した。八年後に神は帰ってきて、蘇民とその子孫に茅の輪を腰につけるよう言う。
その夜から疫病がはやり、蘇民と妻と子供以外は死んでしまった。そのときに神は、吾は速須佐能雄神(スサノノオ)で、後世に疫病が流行れば蘇民将来の子孫といい茅の輪を腰につければ災いを免れるといった。(国際日本文化財センター)
COMMENT
「【話題】アマビエの次は?厄病除け・予言妖怪が気になる」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。
I have read so many posts about the blogger lovers however this post is reall
I have read so many posts about the blogger lovers however this post is really a good piece of writing, keep it up(PC)