2020年7月。国道312号を走っているとなにやら徹心寺(神河町)でピンク色の花の群れ。遠めに見ると「彼岸花(ヒガンバナ)」のような雰囲気でしたが今は夏。
秋にもなると近隣の多可町では地域の風物詩でもある彼岸花が咲きますが定番の赤色以外にも黄色や白と種類もあり、今回のピンク色の花も季節はずれのピンク色の彼岸花かと思っていました。
近づいてみたところ
さらに近づく
花の感じは違うけど葉が無いのは彼岸花と同じ雰囲気。
花を拡大
ゆ、ユリ(百合)???
その時、思い浮かんだのは6月に福崎町醫王寺(いおうじ)でみたササユリ。花の雰囲気はどうにもユリっぽい・・・。
醫王寺(いおうじ)ササユリ
関連:【福崎町】醫王寺(いおうじ)1000株のササユリ|医王寺で検索したら迷った
うーん、
でも葉が無い
なんだこの花は????
エリア内の知己のお花屋さんに聞く前にひまずググってみたところ、どうやら「夏水仙(ナツズイセン)」ということが判明。
夏水仙(ナツズイセン)
学名 | Lycoris squamigera |
和名 | 夏水仙(ナツズイセン) |
分類 | ヒガンバナ科ヒガンバナ属 |
秋から翌年の春にかけてスイセンに似た葉を出し夏に花を咲かせるため「夏水仙(ナツズイセン)」と呼ばれるようになった此花は分類上はヒガンバナ科ヒガンバナ属。
どうりで似ているはず。
ヒガンバナと同じようにリコリンという毒を含みますがヒガンバナが花を咲かせて枯れた後に葉が伸びるのに対して夏水仙(ナツズイセン)は葉が枯れた後に花が咲くのだとか。
別名
夏水仙(ナツズイセン)と呼ばれることの多いこの花は花期に葉がないことから、ハダカユリ(裸百合)と呼ばれたり、その色や雰囲気から絶世の美女を意味する「傾城」の名をもつ「傾城花(ケイセイカ)」と呼ばれることも。
百合なのか?水仙なのか?彼岸花なのか?
たしかに迷わされたけど。
徹心寺
徹心寺は寛文5(1665)年福本藩主池田政直によって開基されました。政直は父輝澄(池田輝政四男)の法号「大雲印殿1関徹心大居士」から山号を「一関山」、寺号を「徹心寺」と名付けられたといわれています。
徹心寺本堂は入母屋造りの茅葺き屋根で貴重な建物で山門は一間薬医門茅葺。平成15年5月に神河町指定文化財に指定、平成19年3月には兵庫県県指定文化財に指定されています。
- 所在地: 〒679-2415 兵庫県神崎郡神河町福本402
- 電話: 0790-32-0161
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