市川町(兵庫県神崎郡)の夜を探検!市川町地域振興課で野生動物の頭数調査、ライトセンサスが行われる、と聞いたので密着体験してきました。
ライトセンサスは夜間にライトで動物を照らすと、ライトの光を反射し目が光ることを利用して、動物の頭数を数える調査法で、市川町では1~2ヶ月に1回程度行われています。
対象となる動物は主に野生のシカ。
夜に人里に降りてきて畑の農作物を食べてしまう、ということで住民からの目撃報告をもとに町内全域を調査、防護柵の破損状況を調べ、野生シカの生息ポイントや頭数を確認することで今後の農作物被害の対策を行うのだとか。
市川町は兵庫県のまんなかに位置する神崎郡3町のひとつで、同じ神河町に次いで兵庫県下の2番目に人口の少ない町で面積、82.67平方キロメートルは県内41市町で6番目に小さな町。
そんな市川町の夜を野生のシカを探して一晩で駆け抜けます。
というわけで、調査は役場さんにおまかせして今回は「市川町ナイトアドベンチャー」として体験してみました。
調査開始は午後11時から
今回の調査は午後11時開始。
こう書くと、「シカって夜行性なの?」という疑問がわきますが、夜行性というより、人目を避けて農作物を食べるため人が寝静まった深夜に行動することが多い様子。
要するに夜更かしシカ
地域によって活動時間が若干異なるようですが市川町での調査はだいたい23時から翌3時ぐらいなのだそう。
市川町役場から出発
市川町役場から出発。
まずは役場周辺の市川河川敷を照らしてみますが、いるようないないような。(まだ時間が早いのか?)
走行しながらライトを照射
慣れてくると走行中の車の中からでも、野生動物の姿を発見することがかんたん、と言います。
出現ポイントを回ってみると
日によって出現数が異なるという野生のシカ。当初は好物である稲がまだ生長しきっていない7月中旬が調査日として予定されていましたが、諸事情で8月に。
この日、少なめかと思われていましたが。
次々現れる!
シカ以外にこんな動物も
畑の中を走るキツネ
とてとて歩くハクビシン(アライグマ?)
軽く引くレベルの数で眠っているサギの群れ
走行距離は
シカ以外にもさまざまな野生動物に出会えた4時間を終え、役場に戻りました。
途中ちょっとしたアクシデント(※動画内)もありましたがこの日の走行距離は町内を94km、シカの確認頭数は109頭(後日、市川町地域振興課調べ)
防護柵や最新の罠などで頭数は減ったとはいえまだまだ活動活発な市川町の野生動物たち。
増えると農作物への被害が大きくなるため、頭数調査を続けている市川町。
夜の野生動物の行動調査体験、として参加してみましたが昼間では見られないシカたちの活き活きした動きは地元民であっても大変興味深いものでした。
今後はイベントになる?
市川町地域振興課ではライトセンサスによる頭数調査を「市川町ナイトアドベンチャー」として一般の参加者にも体験してもらうことを考えているのだそう。
過去にも行われた夜の市川町野生動物ウォッチング、興味がある方はアンケートへご協力ください。
近い将来、イベントとして開催されるかもしれません。
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