WordPress(ワードプレス)はその拡張性の高さからホームページ制作用CMS(コンテンツマネジメントシステム)として世界でもっともシェアの高いシステム。
もともとはブログ用、というイメージが強かったのですが2020年現在、企業用ホームページや通販サイトとさまざまなサイトが構築されています。
プラグイン
さて「拡張性」という部分で自分の使いたい機能をスマホにアプリをインストールするようにプラグインをインストールすることでWordPress(ワードプレス)サイトはその機能を拡張していきます。
一般的なもので言えば「お問い合わせ」機能、「カレンダー」機能、通販に必要な「カート」機能など見た目にも変化のあるテンプレートもこの一種といえそう。
ワードプレスのバージョンなどによっては利用できないものもありますが基本的に新規インストールで検索して結果に表示されるプラグインであればインストールが可能です。
メリットとデメリット
気軽にインストールが可能なプラグインですが弊害とも言えるデメリットが存在することはWordPress(ワードプレス)環境でサイトを運営されている方であれば周知の事実でしょう。
メリット
・気軽に安価に機能を実装できる
・カスタマイズも可能
デメリット
・プラグイン同士が競合してサイトの動作が重くなる、最悪動作しなくなる
・プラグインの設置、設定は自分で
・プラグインのカスタマイズは自己責任、自分で調べる必要がある
・日本製のプラグインが少なく環境によっては日本語化などの必要も
・数が増えると更新(アップデート)頻度があがる、場合によっては動作しなくなる
などが大きなところでしょうか。プラグイン単体が現環境に対して対応しているか否かは判断可能ですが他のプラグインと相性がいい、悪いの説明はありません。
インストールしたものの「やっぱダメかー」と同様の機能を持つものを探すことになることもざら。「見た目はこのプラグインだけど機能はあっちがいい」などフリーで利用している手前、わがままは言えないのも事実。
入れるほどに重くなるプラグイン
「重くなる」とは重量のことではなく動作が鈍くなること。プラグイン単体は他のプラグインの動作を前提に作られているわけではないので(例外有り)順番に処理ができればいいのですがオレもオレも、とぎゅうぎゅうとなっているイメージでしょうか。
適切なプラグインの数はいくつ?
サイトを制作した時点では優先順位の高いものからインストールされることが多いのでは。
多少順序は変わりますが、当社ではセキュリティーに関わるものから始まって機能面に関わるもの、SEOに関わるもの、補助的な機能とインストールしています。
動作に影響の少ないプラグインの数は使用しているサーバーの仕様にもよりますが一般的に格安と言われるレンタルサーバーの場合は15前後と言われています。
このページをご覧の方でプラグインを管理する権限をお持ちの場合は自サイトでのプラグインの数は「メニュー>プラグイン」の数から確認が可能です。
当サイトの場合
72!
ごふっ
最終負荷実験
この数になってしまったのには様々な理由がありますが、ひとつは某アニメでいう「最終負荷実験」ならぬ検証をしているのも理由のひとつ。
地域内でサイト制作を依頼いただくことがありますが、どれぐらいインストールすれば問題が発生するのか、構築しているサーバー環境で動作するのかしないのか動作の検証を行った上でサイトの制作を行っています。
どうすれば断舎利(アンイストール)できる?
サイトに必要な機能や要件からプラグイン数が膨らんでいる当サイトですが一般的は多くても20もあれば充分かもしれません。こちらで実践している施策や方法をかんたんに。プラグインの利用についてご参考頂ければ。
プラグインのアンインストール、動作軽量化のヒント
- ・重複している機能があればアンインストール。テーマにはバーガーメニュー(スマホメニュー)やトップへのスクロール、サイトマップ送信、SEO対策機能が充実したものもあります。サイト構築時には無くてインストールしており、その後にテーマ変更などで重複するものがあればアンインストール推奨。
- ・「function.php」で対応可能な動作はプラグインに頼らないようにしましょう。(サムネイルの生成など)
- ・PageSpeed Insights(いわゆる Google スピードテスト)で動作を重くしているスクリプト(プラグイン)があればアンインストールを考慮してみましょう。
- ・ページによっては動作しなくても良いプラグインがあります。プラグインの動作を制御するプラグインもありますがインストール数が増えてしまうため「wp_deregister」で条件付きで停止するもいいでしょう。
- ・キャッシュの設定
- ・AMPの導入を検討。Googleのサーバー上で表示されるため爆速かつ自社サーバーに影響がでません。導入にはAMP用のページを設定する必要がありますが当サイトでは同時接続10,000ユーザーでも耐え切れたのはAMPさまさまだったりします。(下画像)
- ・PHPのバージョンを確認しましょう。PHP5.6とPHP7.4ではその処理能力に大きな差があります。(下画像)
Img src: Kinsta
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