事例:ある日の「502 Bad Gateway」
ある日、なにやら表示がおかしい。重い・・。
キャッシュ系のプラグインを入れているのですがサイトの更新頻度が高いページについてはタイマー(cron)でキャッシュをクリアする仕組みを採用しています。
クリアされたページは最新情報であらためてキャッシュされていくのですが稀にキャッシュがうまくいかないことが。
今回もそうなのだろうと安易に考えていたのですがキャッシュをクリアしても重い。重すぎる。そして表示される「502 Bad Gateway」
サイトの機能性や使い勝手などを追及していった結果、導入プラグインは60ぐらい(多すぎ!)
通常の企業サイトをWordPressで構築する場合、プラグインの数は10前後ぐらいではないでしょうか。(お問合せフォームやスライダー系)。
「WordPress プラグイン 数」などで検索にかかるサイトでは等しく「入れすぎないように」とありがたいお言葉があるかと思います。
2年前の経験を踏まえ分かっているのですがサイトの性質上、必要なものを取り入れていった結果こんな数に。
サーバーの性能にモノをいわせてガンガン導入できる環境でもなく動作と機能の調整をしながら(調整しない場合スピードスコアは2)。
プラグイン同士のかねあいもあって処理が増えると投稿公開や固定ページの更新時に「502 Bad Gateway」がでることはありますが、大抵は再度更新するとOK状態。
非ログイン状態では問題がなかったのでそのままにしていたんですよね。
一部プラグイン更新
さてプラグイン更新の権限をもつ運営者であれば導入プラグインのアップーデート通知のカウントは気になるところ。この日も比較的軽そうなプラグインから溜まってきていた更新を続けているとなにやらエラー。
うまく更新できなかった模様。
プラグインを多く導入されているサイトの場合、更新はひとつひとつ丁寧に。一度の複数のプラグインにチェックを入れ、サーバーパワーに任せて更新をかけると結構な確率でサイトが死にます。
ただプラグイン更新が原因でサイトの調子が悪くなった場合はプラグインを更新前の状態に戻せば元通りになるケースも多いかと。
具体的にはステージングサイトなどバックアップしたサイトへFTPなどでアクセスして更新前のプログラムをダウンロードし、公開サイト上のプラグインを置き換えてしまう方法があります。
翌日「502 Bad Gateway」
サイトの読み込みがおかしい、あきらかにおかしい。キャッシュプラグインを再起動、ダメ。プラグインの更新が原因だと考え戻すことに。
でも、おかしい
今回はすこし重大な予感。結局更新したプラグインを全戻ししても「502 Bad Gateway」は相変わらず出る状況。
サーバー側の問題?
当社では他のサイトの制作をしたり運用の管理を行っているので同サーバーの他のサイトを確認。
正常。
どうやらサーバー側の問題ではなさそう。ということで最終手段に近い全データのレストアを行うことに。問題が発生したであろう時間(プラグインの更新)以前のバックアップを使ってレストア。
これで戻るはず。
まだ、おかしい
こうなってくるともっと根本的な原因があるような。
「502 Bad Gateway」の解決方法のひとつとしてサーバーの再起動というのがありますが通常サイトを運営している方はサーバーの深い部分の管理までは行えないのでは。
エラーログを確認してみると今まで出ていなかったPHPのエラーが多く出ている様子。該当の部分を修正したところ少しマシになったもののまだおかしい。
- ■画像サイズが適切でもアップロードできない
- ■投稿公開がうまくいかない
- ■ちょちょく「502 Bad Gateway」
もしかして・・・
ご利用の環境にもよりますが「502 Bad Gateway」の対処方法のひとつとして、サーバーの再起動ができない場合はPHPの再起動(再設定)でも502エラーが解消されるかもしれません。
問題はどこに?
502 エラーの原因のひとつとして「サーバー側の問題」というものがありますが、レンタルサーバーの場合は過負荷のPHP処理について安全上、アクセスをブロックしたりするケースもあり、サイト運用側の行動が原因となるケースも多いのではと思います。
上記の場合では一度の複数のプラグインにチェックを入れ、サーバーパワーに任せて更新したことが原因で過負荷処理になり一部が停止したのでしょう。
パソコンやスマホでも更新の際に電源は切らないで、なんて文章がありますが処理が多すぎるとサーバーダウン、一部データ破損からの502、というのは想像に難くないかと思います。
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