市川町は23日、町の魅力を積み込んだトラックで各地へ赴く「市川町移動式情報発信拠点整備事業」を発表。
兵庫県下で2番目に人口が少ない市川町※は、観光総入込客数でも下から2番目(「令和元年度 兵庫県観光客動態調査報告書」より)と県内最低水準となっており、人口の増加、観光客の誘致については往年の課題となっています。
※令和4年11月末現在 11,144人
令和元年度 兵庫県観光客動態調査報告書
兵庫のほぼ真ん中に位置する市川町の中心には国道312号が走り、南へ向かえば福崎町、姫路市、北へ向かえば神河町、朝来市、豊岡市へと移動には便利な土地柄。
国産ゴルフアイアンヘッド発祥の地でもあり、たゆたう市川の豊富な水と自然豊かな土地ですが、近隣市町と比べると「小売業・飲食業が少ない」「大型集客施設がない」「宿泊施設の数の少なさ」と、観光総入込客数から見ても観光地としての魅力の乏しさは察せられるところでしょう。
集客用施設の建設が計画されていましたが、建設費用や運営費用のコスト増、コロナ禍による生活様式の変化から計画の変更を余儀なくされたといいます。
「来るのが難しいなら、こっちから行こう」
そこで考え出されたのが「トラックを利用し、市川町の町外へ直接赴き、町の魅力をPRする」というもの。
採用されたトラックでは電光パネルでのPR、トラックステージを使ったイベントの実施が可能。
2023年4月より、PR事業として町産ゴルフアイアンが試打できるブースを搭載し、関西圏内の各ゴルフ情やショッピングセンター、イベント会場への訪問を考えており、要望があれば全国への訪問も検討していきたい、と市川町。
市川町地域振興課 近藤課長
また太陽光パネル、蓄電池といった災害時用の機能も備えており、トラックならではの物資の輸送やマイナンバー発行出張サービス、といったPR以外の活用も可能で、各課と協議し、「動く市川町」として町全体の事業として進めていきます。
岩見町長は「全国各地を訪問し、市川町の種を撒く事で町花ヒマワリのように情熱ある(市川町という)花を咲かせていきたい」と移動式情報発信拠点整備事業に力強く話しました。
市川町 岩見町長
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