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【天狗の止まり木】夏もオススメ!足尾の滝と悠久の時を超える千年檜|神河町長谷本村区

天狗の止まり木

神河町長谷本村区にある足尾の滝。
落差28mの滝周りには四季折々に木々が繁り花が咲き、安山岩の黒い岩屏風に二条の流れが優美。

そんな足尾の滝の落口に一際大きい千年檜・天狗の止まり木と呼ばれるヒノキの巨木があります。

千年檜・天狗の止まり木

詳細

天空に浮かぶ?千年檜(天狗のとまり木)| 神河町長谷本村区

天空に浮かぶ?千年檜(天狗のとまり木)|神河町長谷本村区
※記載内容は公開時点のものになります。 神河町長谷本村区にある「足尾の滝」。 その足尾の滝には天空に生えたようなヒノキの大樹がそびえるというお話。 12年区長を...

実際に見てきました。

ねこさん
ねこさん
お話だけお聞きしていた「天狗の止まり木」。実際に見てきました。場所などをご参考に

足尾の滝、千年檜(千年桧)までの道中は地区の方が設置されている看板を目印に。こちらの写真は県道39号線。右に折れて祐泉寺の方向へ。

天狗の止まり木

 

一般駐車場はこちら。

登山口の少し手前に一般駐車場があります。
団体、バスなど大型については登山口から400mほど登った場所に駐車場がありますが平常時は害獣避けの柵の鍵がかかっているため通行には事前連絡が必要です。

天狗の止まり木

天狗の止まり木

天狗の止まり木

場所 (MAP)

 

登山口へは駐車場から徒歩5分ほど

天狗の止まり木

天狗の止まり木

ゲート左手は鍵がかかっていないので手動で開けて中へ。入った後は閉めてください。

天狗の止まり木

さー登ろう

一般駐車場からは約1時間程度で天狗の止まり木まで行けるとのこと。ちょっと体力に自信がありませんでしたがのんびり向かうことに。道が整備されているので歩くのには困りません。お天気もよく草木も青々。新緑が眩しいですね。

天狗の止まり木

天狗の止まり木

400mほど進んだところで駐車場を発見。山登り用の杖もあるようです。 ※駐車場の利用については本村区までお問合せが必要

駐車場からさらに歩いていくと足尾の滝、天狗の止まり木への遊歩道が見えてきます。(左手へ)

天狗の止まり木

ここからは遊歩道。少し勾配がきつくなってきましたがまだ大丈夫。枕木の階段にしたがってそのまま進みます。雨上がりなどは足元に注意が必要です。

天狗の止まり木

天狗の止まり木までの道には興味深いスポットも。

落ちそうで落ちない!?願石(岩石:がんせき)

本村区中島(ナカシマ)区長曰く、落ちそうで落ちない願石(岩石)。下には少し空洞あるのですがなんとも絶妙なバランスで「落ちそうで落ちない」んですよね、この岩。※見学には充分注意してください。

ねこさん
ねこさん
(受験などで)落ちませんように、とお願いするのもいいんだって。

天狗の止まり木

登山口からすでに30分ほど経過。そろそろ滝も近いかな、と登り続けていると水の音が聞こえてきます。

足尾の滝

足尾の滝

千畳敷の岩屏風。秋には紅葉し、また違った景色を見せます。この日は日差しもきつかったのですが岩肌に滝が打ち付け天然のミストとなって降り注ぎます。

千年檜・天狗の止まり木まではあと少し

滝壺から見上げるとなにやらせせりだしている巨木。こちらがくだんの千年檜、天狗の止まり木。

足尾の滝

滝の左手に橋がかけてあります。

足尾の滝

滝から天狗の止まり木までは約15分ぐらい。だいぶ体力を消耗していたのですが看板の「あと○○m」の表示に気持ちはラクに。遊歩道や橋、看板は地元、長谷本村区の方で整備されたそう。地域外の方にもっと知ってもらおうという心配りがいろんなところに見えるのが嬉しいですね。

足尾の滝

千年檜・天狗の止まり木

一般駐車場から千年檜・天狗の止まり木まで実測で約50分。個人差はあるでしょうが約1時間程度。

足尾の滝の落ち口にそびえる千年檜・天狗の止まり木。四方に伸びた枝葉は千年を超えるときを経ても生命力に溢れています。根はしっかりと岩を抱えその様はまるで宙に浮いているかのよう。

少し上にはより間近に見れるウッドデッキが組んであり20人程度乗ってもしっかりしている造りになっています。

天狗の止まり木

天狗の止まり木

天狗の止まり木
天狗の止まり木

千年檜・天狗の止まり木の云われ

天狗の止まり木

山背王(やましろおう)と天狗

犬見川の下流に位置する集落、大川原、本村、赤田、重竹、峠は大河内庄に属していた。

地名の由来は、大化年間(645年~650年)牧夫長者の一命を助けた犬が当地域で泣くなり、村人がこの地に犬塚を建てて供養した。それ以後、犬見と称するようになったという。

また皇極天皇(600年~645年頃)の御代蘇我入鹿に攻められた山背王(やましろおう)(聖徳太子の息子)は深山に住む天狗に身の安全守らすため、天狗庇護のもと大和を逃れて、越原真武長者を尋ねてきた。

山背王は天狗を当地深山にある風光明媚な滝の上に住まわせていた。山背王様がある日、病にかかられたため、当地の大中臣長麿は手を尽くしいろいろとお世話をしたが効き目なく落命された。

山背王は落命される前に天狗を呼び、お前が住んでいる深山の中で香の良い木を探し、その木を住拠とし、この先、永久に当地の守り神として尽くすよう命令したと言い伝えられている。

その木(檜)も断崖絶壁の落差40mの岩の上にそびえ立ち、樹高25mで、胸高120cmで直径145cmと樹齢壱千年以上の大木となり、根は左右の岩の上に直径150cmの太さで山上に向かって数本の根が伸びている。

天狗は深山に住み、山伏姿で顔が赤くて鼻が高く、背には翼があって、手には羽団扇(はうちわ)、太刀、金剛杖を持って神通力があって自由に移動すると、大昔より言い伝えあり、子供が悪さをすれば親たちは「天狗のとまり木」にくくりつけると、また、天狗が迎えに来て山奥に連れていくと子ども達に恐れられていたが、この天狗は、山背王様の遺言を守り、犬見の地に天変地異が起こらないよう犬見の郷人を見守ってきた。

悠久の時に想いを馳せ

ねこさん
ねこさん
2015年までは言い伝えに過ぎなかった天狗の止まり木。再発見後、あらためて地域の名所にと看板や遊歩道などを整備された神河町長谷本村区。
山背王と天狗の物語に想いを馳せながら1000年を超える悠久の巨木、天狗の止まり木の生命力と優美な足尾の滝を楽しむのもいいかもです。

基本情報

千年檜(千年桧)・天狗の止まり木
  • 場所(一般駐車場):兵庫県神崎郡神河町長谷本村区 (MAP)
  • 場所(登山口):兵庫県神崎郡神河町長谷本村区 (MAP)

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