兵庫県神戸市にあるバンドー神戸青少年科学館で『かぐや姫は未来の月からやって来た』が2023年3月18日から上映。
作品は、カンテレのXR事業チームと、コニカミノルタプラネタリウムが共同制作した、ドームシアターコンテンツでプラネタリウムの全天周型スクリーンに映し出す映像作品。
未来の月面基地のシーン(名古屋のプラネタリウムで撮影)
今作でヒロイン・かぐやを演じたのは、Eテレ『ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!』に出演中で、アイドルグループ・FRUITS ZIPPERのメンバーとしても活躍する、鎮西寿々歌(ちんぜい すずか)さん。
「私は、もともと宇宙や天体に興味があったんです。子どもの頃は、時々家族で流れ星を見に行っていました。今は、レギュラー番組では宇宙人のキャラクターで地球のことを取り上げたり、全国のプラネタリウムを巡ったりしているので、今回の出演が決まった時は『運命だ!』と思いましたね。」というのは鎮西さん。
そして相手役・皇次を演じたのは、テレビ東京系『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』で主演を務めた、寺坂頼我(てらさか らいが)さん。
寺坂さんは「すごい!僕も、小さい頃から星が好きで、小学生の時に誕生日プレゼントとして天体望遠鏡を買ってもらったのを覚えています。別の作品で地球を守るヒーローを演じたこともあり、今回の作品でまた宇宙と関われるのはとてもうれしかったですね。」と語りました。
今回の『かぐや姫は未来の月からやって来た』は、最新の技術や熱いロマンがいっぱい詰まった作品。ぜひプラネタリウムで見て、未来を想像して、ワクワクしてください!」
宇宙と縁があるフレッシュな二人が、物語を彩りました。
『かぐや姫は未来の月からやって来た』
日時 | 2023年3月18日(土)、19日(日)、21日(祝) 12:20/16:00 |
場所 | バンドー神戸青少年科学館(兵庫県神戸市) |
月をテーマとした科学エンターテインメント。2080年、月面基地で地質調査をしていた研究者・若月かぐやは、異常現象によって2020年代の日本・与論島へタイムスリップしてしまう。
そこで、島を訪れた科学者・石作皇次と出会い、心を通わせるように――。
そんなSFストーリーと、JAXA・川口淳一郎名誉教授による月に関する解説が、交錯するように展開します。
制作にあたって
ドーム映像を普及させる方法を考え、テレビ局と力を合わせることに
監修を務めたのは和歌山大学 観光学部の尾久土正己教授(おきゅうど まさみ)。
これまで画角に入りきらなかった周りの風景や人々まで、すべて映せるドーム映像に、大きな可能性を感じたんです。
これを普及させたい、でも、ただ空間を撮り続けるだけでは多くの人には見てもらえない。そこで考えたのが、テレビ局と力を合わせることでした。
私たちは、天文現象を記録するドーム映像を作ってきた。一方、テレビ局は、人の心を動かす映像作品を作るプロ集団。双方の技術やノウハウを合わせれば、寺坂さんの言葉にもあった“泣けるプラネタリウム番組”を作れるんじゃないか、と思ったんです。
――尾久土さん
XRの技術とテレビ局の制作力を掛け合わせて、ストーリーのあるコンテンツを作っていきたい
カンテレ・マーケティングセンター 兼 事業戦略部の山本道雄 氏
しっかり空や海を見せる風景パートと、役者さん2人の演技を見せるドラマパートで、撮り方を分けていました。
前者では、ゆったりと360度の映像を流すこと、後者では、物語を楽しんでもらうことを意識してカット割りを計算し、距離感も検討し、カメラも使い分けました。
XRは技術が先行しがちな分野ですが、そこにテレビ局ならではの制作力を掛け合わせることで、より面白いエンターテインメントを作っていけたら、と思っています。
テレビ局が関わる以上、やはり“ストーリーのあるコンテンツ”を生み出していきたい。
――山本さん
COMMENT
「「プラネタリウムで泣いて」鎮西寿々歌と寺坂頼我が 360度映像に登場|神戸市」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。