2024年春のある日、兵庫県福崎町を車で走っていると、目の前に何やら目を引くトラックが!
その車体には、福崎町でおなじみの妖怪たちが大きく描かれていました。一体このトラックはどこから来て何のために走っているのでしょうか?
全国を駆ける「妖怪トラック」
福崎町役場に問い合わせてみると…
気になった編集部は福崎町役場に問い合わせてみました。
すると、この妖怪トラックは役場が企画したものではなく、町内の企業「株式会社安田運輸」が自発的に作ったものだということが判明。
「福崎町のPRとして、妖怪トラックを走らせたい」という安田運輸の申し出に、町としても快く許可を出しました。」
役場の職員さんはそう話してくれました。なんだかワクワクするエピソードですよね。
株式会社安田運輸ってどんな会社?
さらに興味が湧いてきたので、後日、福崎町内にある安田運輸を訪問。
安田運輸は、もともと神戸市で材木の運送を中心に事業を行っていた会社。
しかしながら、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災で大きな被害を受けたのだとか。その後、地元での再建が難しい中、縁があって2006年に福崎町に拠点を移すことになったのだそう。
「福崎町の皆さんの支えが本当に温かくて。移住後は順調に事業を進めることができました。」
安田さんは、福崎町での新しい生活がスタートした当時を懐かしそうに語ってくれました。
妖怪トラック誕生のきっかけ
2023年秋、安田運輸は地域のPR活動の一環として、この「妖怪トラック」を導入。
妖怪のラッピングが施されたトラックは、現在、兵庫県内をはじめ九州や関東など、広い範囲で運送業務に使用されており、5台が運行中。
「福崎町には妖怪文化がありますよね。それを多くの人に知ってもらいたいと思って、このトラックを走らせることにしたんです。」と安田さん。
ラッピングには地元の妖怪たちが描かれており、トラックを見るだけで福崎町の魅力を感じられるデザインになっており、運送の先々で妖怪について聞かれるのだとか。
また、安田運輸では「福崎町」の名前を背負って走ることに責任を持ち、安全運転を何よりも大切にしているとのこと。
「トラックを見て笑顔になる人が増えると嬉しいですね。そして、福崎町のことを少しでも知ってもらえたら。」
そんな安田さんの言葉からは、地元愛と地域貢献への想いが伝わってきます。
12月には福崎町から感謝状も贈られました。
まとめ
福崎町を愛する企業が自主的に取り組む「妖怪トラック」。そこには、地域と企業が協力して町の魅力を広げていく素敵なストーリーがありました。
次に福崎町を訪れる際は、ぜひ目を凝らしてみてください。
ひょっとしたら、妖怪ラッピングのトラックがあなたの目の前を走っているかもしれません。
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