2020年前半、新型コロナウイルス感染拡大防止にあたって「3密(密閉・密集・密接)の回避」という言葉を多くの場面で見かけましたが最近なんだかよく目にする「5つの場面」というワード。
「5つの場面」とは
新型コロナウイルス感染症対策分科会が10月23日にら政府への提言した内容でクラスターの分析がさらに進んだことから、「5つの場面」に整理し、提示されたもので新型コロナウイルス感染リスクが高まる場面やシーンが挙げられています。
- 【場面1】 飲酒を伴う懇親会等
- 【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
- 【場面3】マスクなしでの会話
- 【場面4】狭い空間での共同生活
- 【場面5】居場所の切り替わり
【場面1】 飲酒を伴う懇親会等
・飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい。
・特に敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが高まる。
・また、回し飲みや箸などの共用が感染のリスクを高める。
【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食
・長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる。
・大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる。
【場面3】マスクなしでの会話
・マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。
・マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されている。
・車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。
【場面4】狭い空間での共同生活
・狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。
・寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている。
【場面5】居場所の切り替わり
・仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがある。
・休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されている。
分科会から政府への提言
感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫を
・飲酒をするのであれば、①少人数・短時間で、 ②なるべく普段一緒にいる人と、 ③深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で。
・箸やコップは使い回わさず、一人ひとりで。
・座の配置は斜め向かいに。(正面や真横はなるべく避ける) (食事の際に、正面や真横に座った場合には感染したが、斜め向かいに座った場合には感染しなかった報告事例あり。)
・会話する時はなるべくマスク着用。(フェイスシールド・マウスシールド※1はマスクに比べ効果が弱いことに留意が必要※2。)
※1 フェイスシールドはもともとマスクと併用し眼からの飛沫感染防止のため、マウスシールドはこれまで一部産業界から使われてきたものである。
※2 新型コロナウイルス感染防止効果については、今後さらなるエビデンスの蓄積が必要。
・換気が適切になされているなどの工夫をしている、ガイドラインを遵守したお店で。
・体調が悪い人は参加しない。
という提言がされていますが提言内容自体が「楽しめる」ものかは不明。感染リスクを下げながら「自身で楽しむ工夫」をする必要はありそうです。
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