交流人口の増加を目的に自分たちの育てた市川町の町花ヒマワリの種を風船に付けて飛ばす、「いちかわ夢ふうせんプロジェクト」。
令和3年度の「ひまわりスマイルプロジェクト」の締めくくりとして、2022年1月24日に甘地小学校と鶴居小学校の二校で行われ飛び立った約700個の風船。
その後はどうなったのか、気になっていた方もいらっしゃることでしょう。風船飛ばしから約2ヶ月、プロジェクトのエンディグまでを追いました。
風船拾得の締め切りとされていた2月28日までの約1ヶ月の間に、合計5件(最終6件)の連絡があり、3月末に報告とお礼をかねて、市川町より特産品が贈られました。(トップ画像)
今後も町内4校ある小学校で2校ずつ、プロジェクトは継続される予定となっています。
令和3年度「いちかわ夢ふうせんプロジェクト」
市川町地域振興課 公式YOUTUBE(制作:いいものタウン)
※環境に配慮し飛ばした風船など全て自然に還るものが使用されています。
実施日 | 2022年1月24日 |
実施校 | 市川町立甘地小学校、鶴居小学校 |
「想い」をメッセージカードに、大空へ
「市川町をもっと知って欲しい」「遠くまで飛んで欲しい」。事前に一人二枚ずつ、自分たちの夢や想いをこめてメッセージカードを作成。
1月24日は風が強かったものの天気もなんとか崩れず、約700個の風船は大空へ。2021年は風船は北東へ向かい、丹波市と京都府綾部市が連絡がありましたが、2022年は南へ。
ふうせんは誰の手に
初めての試みだった2021年は連絡は2件(350個中)でしたが、2022年は約2倍の700個の風船を用意し、拾得の連絡を待ちます。
「風船拾いました」
と、早速数時間後、和歌山県和歌山市から1件の連絡が。風船はどうやら瀬戸内海、大阪湾を経由して飛んでいったよう。
こちら兵庫県神崎郡市川町は山間の町。
風向きによっては人里はなれた場所に行く可能性も高く、風船を拾ってもらえるかは運まかせ。役場担当者もそのあたりは大いに気になっていたところだったようですが、拾得の報を受けて一安心、といった様子。
風船を飛ばした当日、翌日と立て続けに連絡があり、児童にもサプライズ報告を行いました。
連絡のあった場所のひとつ、和泉市北部リージョンセンター(大阪府和泉市太町)からは風船を拾ったときの様子と地元の観光情報やプレゼントが届きました。
リモートで交流
風船を飛ばした児童(川崎さん)と和泉市北部リージョンセンターをリモートでつないでオンライン交流を行うことに。
最初は緊張した様子でしたが次第に慣れてきた様子で「楽しかった」と川崎さん。風船を拾ったときの様子や、ヒマワリの育て方、お互いの町のことについて交流を深めました。
その後も風船拾得の連絡があり、締め切りとしていた2月28日までの約1ヶ月の間に合計5件(最終6件)の連絡がありました。
風船拾得先
連絡日 | 場所 | 距離(飛ばした元の学校から) |
1月24日 | 和歌山県和歌山市(日本製鉄株式会社) | 91.84km |
1月25日 | 大阪府和泉市(和泉市北部リージョンセンター) | 88.90km |
1月27日 | 大阪府富田林市(光丘カントリー倶楽部) | 91.77km |
2月12日 | 兵庫県淡路市 | 60.36km |
2月24日 | 大阪府泉南市 | 86.62km |
4月 | 和歌山県有田市(動画完成後に連絡あり) | - |
3月末に拾われた方へ報告とお礼をかねて、市川町より特産品が贈られました。
「夢ふうせん」でつながる新たな出逢い
風まかせに飛んだ夢ふうせんがつなげた新たな出逢い。
「袖振り合うも多生の縁」とは言いますが、風船を飛ばした児童も、受け取った方もお互いの市町に少なからず、夢やロマンを感じ取られたことでしょう。
市川町では交流人口の増加と町PRを目的とした「いちかわ夢ふうせんプロジェクト」を継続していきます。
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