7月7日と言えば、七夕(たなばた)。
古くは中国最初の詩集『詩経』にも登場するといい、日本で言うところの織姫(こと座の1等星・ベガ)と彦星(わし座の1等星・アルタイル)が1年に1回、七夕の日の夜に会える日、というのが七夕伝説の概要ですが、ふと思ったこと。
なんか雨多くない?
2023年7月7日(金)。兵庫県福崎町で予定されていたイベントは雨予報のため一部を除き中止に。
「今年は織姫様と彦星様あえないなー」とか思ったことがある人もいるのでは。
織姫と彦星が、天帝から年に一度、会うことを許された七夕の日に雨が降り、天の川の水が増して二人は会えなくなる。
そのとき二人が流す涙になぞらえて、七夕に降る雨を催涙雨(さいるいう)と呼ぶようになったと言います。(※前日の6日に降る雨は洗車雨と呼ばれ、織姫に会うため彦星が自らの牛車を洗っている水とされます)
そもそも梅雨時期というのもあって、雨でもおかしくないのですが、実際はどうなのでしょう。
姫路 7月7日の過去の天気は?
過去の7月7日、観測地(姫路)について19時以降の気象庁のデータで確認してみました。
ちなみに 晴れは丸に縦線、曇り=◎、雨=●
2022年
2021年
※「P」は降水
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
「晴れ」は少なめ
19時から24時という時間に限定してですが、2022年以前の10年分の情報を見ると「晴れ」は10年中2回。
姫路エリアでは7月7日の夜に織姫(こと座の1等星・ベガ)と彦星(わし座の1等星・アルタイル)をしっかり確認はできた年は少なかったかもしれません。
夏の大三角
はくちょう座の一等星デネブ、織姫(こと座の1等星・ベガ)と彦星(わし座の1等星・アルタイル)を結んでできる夏の大三角。
見た目では織姫(こと座の1等星・ベガ)と彦星(わし座の1等星・アルタイル)の間隔よりもずっとニ星に近いはくちょう座の一等星デネブですが、実際は3つの中で地球からの距離はもっとも遠く2,616光年もあります。(ベガ 約25光年 アルタイル 約16.7光年)
遠っ!
国立天文台によれば「2つの星(織姫、彦星)の間は、14.4光年ほど離れていて、これは、光のスピードでも約14年半かかってしまう距離です。つまり、二人が光のスピードで移動したとしても、1年に1回会うことは、とても無理」とのこと。
想いは光の速度も超えるのか。1年に1度の七夕の夜の星に想いを馳せるのも面白いでしょう。
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