インターネット検索で求める答えに対して検索結果の一致率の高さや満足度において圧倒的なシェアを誇るGoolge検索。
情報を検索することを「ググる」と表現されることがありますが、正確に言えばGoolgeの検索エンジンを使っての検索については「ググる」なため、bing(Microsoft)であればさしづめ「ビングる」、Yahooの検索であれば「ヤフる」(※2010年よりGoogleの検索エンジン)といってもいいのかもしれません。
「Google検索」1強時代に変化?
なにか知りたいことがあればインターネットで「ググる」ことが当然のようになった現在、まだまだ圧倒的なGoogle検索ですが、近年徐々にbing(Microsoft)検索を利用するユーザーも増加中。
「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」
ユーザーファーストを掲げる「Google が掲げる 10 の事実」の1番目に基づいて検索結果の一致率の高さや満足度において検索エンジンのシェアを伸ばしてきたGoogleに迫るべく、MicrosoftはAIを搭載した新しい Bingを発表。
シンプルな検索に対して、より関連性の高い検索結果を提供し、ウェブ上の検索結果を検証し、ユーザーが探している答えを見つけてまとめることもできるようになりました。
と考えたかどうかは定かではありませんが、Google検索エンジンにもアメリカでは2023年春ごろよりAIが導入、日本では8月30日より生成 AI による検索体験 (SGE -Search Generative Experience) の日本語版の試験運用が開始されました。
SGEを利用するにはSearch Labs にGoogle アカウントを登録する必要があったのですが、10月も半ばごろ、検索結果になにやら表示が。
AI活用の新しい取り組み、試してみない?
「検索の際、AI を活用した新しい試みを、便利な概要と共にお試しください」
表示されたからには有効にするしかない。
「有効にする」をクリックすると表示された案内には「生成 AI による検索体験(SGE)」の文字。
説明によれば
- SGE を操作すると、Google は、ユーザーのプロダクト使用状況、クエリ、位置情報に関するデータを収集
- Google のプロダクトやサービス、機械学習テクノロジーの提供、改善、開発のためにこのデータを活用
- データの一部は、ユーザーのGoogle アカウントに紐づかない形式で保存され、品質向上とプロダクトの改善のため、人間のレビュアーによって確認、処理、アノテーション(正しい出力パターンを学習データ(正解データ)として作成)されることがあります。
- SGE はいつでもオフにできます
- 生成 AI の回答を医療、法律、財務、その他の専門分野においての使用はNG
- 生成 AI は試験運用中の技術
といった概要。
試験運用が終わったのかと思っていましたが、どうやら試験的に試してみて、ということのよう。
「じゃーやってみっか」
「ポチ(同意)」
SGE有効後
おなじ検索ワードで改めて検索してみます。
自動的にAIで検索結果が生成されるわけではなく、現段階では「AI による概要を生成しますか?」と確認のメッセージが表示されました。
生成してみると「生成 AI は試験運用中のため、品質にむらがある可能性があります」としながらも従来の検索結果では「一致率の高い(検索ワードに対して回答となる)」記事の一覧が表示されていましたが、SGEを有効後には詳細な概要が表示されました。
インターネットで情報を調べるということはどういうことかを考えてみます。
- 知りたい情報に対して鍵となるワードを検索窓に入れ検索する
- 検索結果に表示された記事にアクセスし必要な情報を得る
- 「2」で答えが得られなかった場合は次の候補の記事にアクセスし必要な情報を得る
- 「1」~「3」を繰り返す
- 自分なりにまとめて答えとする
通常、検索を行うということは上のような流れを自然に行っていますが、「2」~「5」についてAIがやってくれるとなれば、かなり便利だと思いませんか。
少し検索ワードの選択が偏っているため、イメージしにくいですが、一般的な質問を検索してみます。
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