世界のウェブサイトの42%以上で利用される(wordpress 公式 ※5/25 時点)WordPress(ワードプレス)のメジャーバージョン6.0(「アルトゥーロ」※Arturo)がリリース。
自社でもワードプレスでサイトを構築している、運用しているというサイトは多いと思われますが、自社、自身でサイトを構築している人や専門の担当者でもないかぎり、ワードプレスのバージョンについて把握していることはまれかもしれません。
サーバーの仕様により自動的にバージョンが更新されてしまった方も、これから手動でのバージョンアップを考えられている方も「6.0」はどんな機能を備えているのを確認してみましょう。
WordPress 6.0 「アルトゥーロ」
WordPress の主力開発者はジャズ音楽が好き、ということもあって1.0 以降の全てのメジャーリリースにはャズミュージシャンにちなんだ名前が付けられています。
「アルトゥーロ(Arturo )」はグラミー賞を受賞したジャズミュージシャン、アルトゥーロ・オファリルにちなんで名付けられました。
6.0の特徴
WordPress 6.0のサーバー要件
- PHP 7.4 以上
- MySQL 5.7 以上、またはMariaDB 10.3 以上
- Nginx あるいは Apache
機能
- ライティング機能の拡張
- ブロックテーマのスタイルの切り替え
- 投稿者、日付、カテゴリー、タグ、タクソノミーの5つの新しいテンプレートオプションが追加
- パターンが統合
- デザインツールが追加
- リストビューが改良
- ブロックのロック制御
ブロックエディタ(Gutenberg)を利用していない場合は恩恵は少ないようにも思えますが、Classic Editorのサポートは2022年末までとなっているため、移行の検討が必要かもしれません。
クラシックエディタ
ブロックエディタ
改善
- ページ読み込みスピードの改善
- クエリータイプの実行時間短縮
- キャッシュ管理 等
バージョンの確認方法
特別なカスタマイズをしていない限り、一番簡単な確認方法は管理画面右下で現在のバージョンを確認することができます。
なんとなく数字が大きいと「新しい」「機能が多い」というような印象がありますが、概ねその認識で間違いありません。
しかしながら新バージョンは数多くのテストを経て公開されるものの、思わぬ不具合がでる可能性があるため導入は慎重に行いましょう。
バージョンの数字の意味
上記では「6.0」と表示されていますが、環境によっては「WordPress 5.9.3」のように3桁になっているサイトもあるでしょう。
数字の意味としては以下のようになっています。
※例 5.9.3
1桁目 | 5 | メジャーアップデート 新機能の追加や仕様変更 |
2桁目 | 9 | |
3桁目 | 3 | マイナーアップデート 主にセキュリティ強化や不具合修正 |
「5.9」や「6.0」という部分は機能や仕様が異なる大きな変更、「×.×.○」の○の部分の変更は不具合修正などの小さなアップデートで機能に大きな変更はありません。
今回の「6.0」で言えばリリースされたばかりで不具合修正版はまだ出ていないため「6.0」ということになります。
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