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兵庫県、「空飛ぶクルマ」実装促進事業の採択事業者を決定

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兵庫県は2025年6月20日、県内でビジネス化を目指す「空飛ぶクルマ」の実装促進事業において、本年度の採択事業者を決定したと発表しました。これにより、県内における次世代エアモビリティの導入に向けた動きが加速します。

県は2023年度より本事業を実施し、これまでに延べ12事業を支援してきました。今年度は、これまでの成果と課題を踏まえ、より具体的な実装時期を見据えた実現性の高い5事業が採択されました。

主な採択事業

今回採択された事業者の中から、代表的な3事業をご紹介します。

  • 丸紅株式会社:「空飛ぶクルマの実機を用いたデモフライト~みんなで飛ばそう!関西から始まる新しい空の世界へ~」
    本事業は、空飛ぶクルマの実機を用いた飛行実証を行うものです。関西地域から新たな空の移動サービスの実現を目指し、技術的な検証および社会受容性の向上に寄与することが期待されます。
  • 一般社団法人MASC:「関西・瀬戸内エリアにおける空飛ぶクルマ社会実装事業~関西・瀬戸内”空のコリドー”構築プロジェクト~」
    本事業では、自治体等を対象とした観光、救急、防災等の活用セミナーを通じて、空飛ぶクルマの社会受容性向上を図ります。また、ビジネスモデルの検証を通じ、関西・瀬戸内地域における空の回廊(コリドー)構築を目指します。
  • 兼松株式会社:「コウノトリとめぐる空飛ぶクルマ社会実装プロジェクトの推進および空飛ぶクルマのある『みなとまち神戸』の検討プロジェクト」
    本事業は、兵庫県北部地域での「空飛ぶクルマ」活用モデルの推進に加え、神戸市における空飛ぶクルマの導入可能性を探るものです。また、「御食国(みけつくに)」である淡路島内でのバーティポート(離着陸場)整備に向けた準備も進められます。

「空飛ぶクルマ」の定義と展望

「空飛ぶクルマ」は、2025年大阪・関西万博での運用が目指されるなど、次世代の移動手段として注目を集めています。しかしその外観は、従来の自動車とは異なり、ドローンやヘリコプターに近い形状をしています。

兵庫県、「空飛ぶクルマ」実装促進事業の採択事業者を決定

兵庫県 発表資料より

国土交通省の資料によると、政府の正式名称は「電動垂直離着陸型無操縦者航空機」。経済産業省次世代空モビリティ政策室の担当者は、この「クルマ」という呼称について「生活に溶け込み、当たり前に使う車と同じく、気軽に使われるようにという思いで名付けた」と説明しています。

現在、世界各国で「空飛ぶクルマ」の開発競争が繰り広げられており、一般的には「eVTOL(イーブイトール:電動垂直離着陸機)」や「アドバンストエアモビリティ」といった名称が用いられています。

日本国内においても、愛知県豊田市のスカイドライブ社が2人乗り機体の個人向け予約販売を開始するなど、実用化に向けた動きが具体化しています。

兵庫県は、今回の採択事業を通じて、空飛ぶクルマの社会実装に向けた基盤整備を加速させ、地域経済の活性化および新たなモビリティサービスの提供に貢献していく方針です。

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