総合塗料メーカー「ロックペイント株式会社 福崎工場(兵庫県福崎町西治)」で9日、木製パレットの廃材を堆肥として活用し育てられた農作物が初収穫を迎え、参加者たちは収穫を喜びました。
(ロックペイント株式会社 福崎第二工場)
多様な人材を受け入れ、その能力を発揮させる環境を提供するダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進を行っているロックペイント株式会社。
冬近づく晴天の下、農作物の収穫には作業合間の障がい者や女性、高齢者10名が参加し、工場敷地内でのジャガイモ掘りを楽しみました。
「人に地球にやさしく」
海外から入荷する原料の大半は木製パレットで届くというロックペイント。
従来、修繕して使えなくなったパレットについては産業廃棄物として燃焼処理が行われていましたが、CO2(二酸化炭素)の削減の声が高まる中、堆肥としての活用を考えた、というのは参与(前 工場長)の祖父元(そふもと)さん。
廃棄パレットはチップとして粉砕し、1年ほどの発酵期間を待つと堆肥として使えるようになるのだそう。
粉砕されたチップにした木製パレット
発酵し、堆肥となったチップを見せる祖父元さん
工場内の敷地に100平米の試験畑を用意し、タマネギ、白ねぎ、ジャガイモが植えつけられれたのは9月のこと。
全国9工場あるロックペイントでも初の試み、ということで野菜の出来には不安があったといいますが、収穫を迎えたジャガイモ(ニシユタカ)は立派に育った姿を現し、祖父元(そふもと)さんは「感慨深いですね」としみじみ。
収穫されたジャガイモの一部は町内の福祉事業所へ贈られました。
ロックペイント株式会社では、希望する学校への堆肥にしたチップの提供、福祉施設への野菜提供を行うことを考えており、環境配慮、循環型社会の実現を目指す取り組みのひとつとして、栽培面積の拡大、また全国工場での廃材活用の実施が予定されています。
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