神崎郡内にはいろんな難読地名がありますが市川町下牛尾区にある下岡・忍辱(にんにく)もそのひとつ。
忍辱(にんにく)
忍辱(にんにく)とは仏教用語で「種々の侮辱や苦しみを耐え忍び心を動かさないこと。忍。」(三省堂大辞林)
不動の滝(ふどうのたき)
©市川町地域振興課
また忍辱には「不動の滝(ふどうのたき)」という高さ10mほどの滝があり傍らのお堂には2体の不動明王がまつられています。一体には宝暦3年(1753年)と刻まれているので260年以上前から続くこの地の歴史の深さを感じさせますね。(参考:ぶらりいちかわ散歩道-完成偏-)
不動さん、不動(不動智)、ゆるがない心と忍辱という地名との関係も興味深いところです。
さて、そんな下岡・忍辱(にんにく)でとあるプロジェクトが進行中なのはご存知でしょうか。
市川町下牛尾区に、下岡・忍辱(にんにく)という地区があることを御存知ですか?
不動の滝より流れる清水。自然と文化が調和した霊験あらたかな地区です。休耕田や放棄田を減らし、地域を活性化させるために地元住民が立ち上がり、下岡にんにく村として自助努力で特産品開発、販路開拓を行っています。(市川町地域振興課さんより)
下岡にんにく村
そんな下岡にんにく村の村長、岡本さんにお話をお聞きしてきましたよ。
ほうれん草がいっぱい。
はじまり
下岡にんにく村は平成29年(2017)7月1日誕生したばかり。地区内で増える休耕田をなんとかしようと地元の方に働きかけて自分たちだけで立ち上げられたとか。
設立目的
- 下岡忍辱地区にニンニクを生産し市川町の特産物にする事
- 下岡忍辱地区に於ける休耕田が放棄田になることを防止すること
- 販売収益を得る事で当地区に新しい雇用を産む事
活動計画
- 初年度活動は指定の所有田にニンニクを栽培する
- 翌年度の種球を残しすべて販売する次年度は2倍を目指す
初年度は3000片を植えられたそうで今年は収穫分から倍の6000片を翌年度の種球に。さらに翌年は12000片を、といった感じで増やしていく予定。
初年度植え付けの様子
※2017/09/09
(市川町地域振興課さんより)
2018年度の収穫は7~8月頃を予定。いいものタウンも初収穫の様子を取材にお伺いする予定。
今後は
現状ではJA旬菜蔵さんやできたばかりのつるい元気カフェなどでの販売を予定されているそうですが今後は下岡・忍辱(にんにく)地区でもニンニクを使った加工品や提供施設なども検討されているそうなので随時情報があればご紹介させていただきたいと考えています。
ジャンボニンニク
見た目はニンニクそのまま大きくした感じで、手のひらサイズになるものも。成分的には、ニンニクと同じようにアリシンが多く含まれていますが厳密にはニンニクとは植物の分類上では別種とされ、リーキ(ポワロー、ポロネギ)の近縁種。
ちなみに
こちらの岡本さんは例の無人販売所を手がけられている「やさい工房 岡本」さんなんですよ。 ご参考までに
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