柳田國男の著作『故郷七十年』に描かれる彼の出生地・兵庫県福崎町・辻川の地を、福崎高校に通う「柳田くに」とともに巡る全10話(第零話~第九話)のシネマティック・オーディオラリー「KUNI 柳田くにの優しい歌」がYOUTUBEで公開されました。
地域情報は各自治体からの提供やショップSNSでも発信されていますが、近年はYOUTUBEでも多くみられるようになりました。
何気なくYOUTUBEで「福崎町」を検索してみると、なんだかオシャレ感漂う動画がヒット。
「柳田國男」の関連動画?
チャンネル名は『KUNI 柳田くにの優しい歌』
『KUNI 柳田くにの優しい歌』
予告編が公開されたのは2021年12月30日。
概要によると「柳田國男の著作『故郷七十年』に描かれる彼の出生地・兵庫県福崎町・辻川の地を、福崎高校に通う「柳田くに」とともに巡る全10話(第零話~第九話)のシネマティック・オーディオラリー」
第零話「柳田くにのスランプ」
※トップ
福崎駅 (MAP)
第一話・鈴の森神社「カミカクシの思い出」
鈴の森神社 (MAP)
私は後年この氏神様を偲んで、こんな歌を作ったことがある。
「うぶすなの森のやまもも高麗犬は懐かしきかなもの言はねども」
(故郷七十年 鈴の森神社)
第二話・生家 「いちばん小さい家」
柳田國男生家 (MAP)
日本民俗学を開拓し、確立した柳田國男は著書『故郷七十年』に「私の家は日本一小さい家だ」といい、「じつは、この家の小ささという運命から私の民俗学への志も源を発したといってよいのである」と書いています。
第三話・有井堂 「ムラとノのイヌ」
有井堂 (MAP)
第四話・高藤稲荷「森からやってくる」
高藤稲荷神社 (MAP)
森には小さな稲荷様の祠があった。・・・当時は本当に小さな祠であって、その森へのなつかしみが稲荷信仰や、狐の研究に心を寄せるようになったもとであった。
(故郷七十年 稲荷信仰のこと)
第五話・ゆみぞ「あのころの遊び」
第六話・地蔵堂「子どもの神様」
地蔵堂 (MAP)
堰溝に沿ったあの細い路も、馬が重要な交通機関であったころは、あれで十分だったのである。地蔵堂のある場所も、従って当時は重要な地点であったわけで、山の方へ上り、あるいは川の方へと下るための場所であった。
(故郷七十年 辻川のみち)
第七話・駒が岩「ときに自然は」
辻川あたりでは河童はガタロというが、ずいぶんいたずらをするものであった。子どものころに、市川で泳いでいるとお尻をぬかれるという話がよくあった。(故郷七十年 駒ヶ岩の河太郎)
第八話・大庄屋三木家「夢中になること」
大庄屋三木家住宅 (MAP)
柳田國男が幼少期にここの本を自由に読みあさり、後年の博識を最初に培った場所であるといわれています。
第九話・旧辻川郵便局「わたしのくに」
旧辻川郵便局
大正12年に三木家9代当主・三木拙二により建てられ、電信電話局の役割もしていました。辻川郵便局から福崎郵便局と呼び名が変わり、現在の福崎郵便局の前身ともいえるものです。平成20年に国登録有形文化財となりました。
まとめ
柳田國男が12歳まですごし民俗学を始めることになった福崎町辻川の町を「柳田くに」がナビゲートする10編の動画。
「くに」が、柳田國男ゆかりの場所8カ所で歌ったフレーズを紡いでできた「KUNI」を聴きながら辻川の地を歩いてみるのも楽しみ方のひとつでしょう。
動画は令和3年度観光庁地域の観光資源の磨き上げを通した域内連携促進に向けた実証事業として制作されたもの。「柳田くに」が福崎高校に通う実在の人物か設定上かは未確認。。
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