間口が狭く奥行きの深い造りをした妻入りの商家が建ち並び、趣のある景観が楽しめる河原町妻入商家群。
古くから続く陶器店や新しくできたおしゃれなカフェとのバランスが非日常的で多くの観光客を魅了しています。
ぜひ一度、丹波篠山の風情ある町並みを歩いてみてください。
河原町妻入商家群
河原町妻入商家群は1609年の篠山城築城に際して、川筋を南に移して1612年ごろに造成された町並みです。
多くの商家が軒を連ね、一大商家群として栄えました。
商家群の7割が「妻入」という造りになっています。
「妻入」とは京都の町屋のように家の間口は狭いのに奥行きが長い建築様式のことを言い「うなぎの寝床」などとも呼ばれています。
また、1階でも2階でもない高さの商家が見受けられますが、これは「厨子二階」と呼ばれるもので2階部分の天井が低くなっており、物置として使用されたそうです。
半(中)二階の窓は「出格子」と太い格子を漆喰で塗りこめた「むしこ窓」であり、防火対策としての役割を持っていました。
こうした、町並みが評価され国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています
無電線化推進
無電柱化前
無電柱化後
丹波篠山市は2017年、国土交通省が創設した「景観まちづくり刷新モデル地区」に選ばれ、市は同年度から城下町地区で景観向上のため「無電柱化事業」を開始。
2021年に河原町通りにある電柱すべて撤去が完了し、すっきりとした景観に変わり、かつての美しい町並みがよみがえりました。
歴史的な町並みが、無電柱化により一層、非日常的な雰囲気が増し散策していると当時にタイムスリップした感覚を体験できます。
アクセス
【自動車の場合】
舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口IC」から10分
【電車を利用の場合】
JR「篠山口駅」から神姫グリーンバス約20分本篠山下車すぐ
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