兵庫県まんなかエリアの話題とニュース

兵庫の酒米「山田錦」生産システムが日本農業遺産に認定

山田錦
地域

2025年1月24日、兵庫県の酒米「山田錦」の生産システムが 日本農業遺産 に認定されたことが発表されました。

この認定は、山田錦の栽培地である 兵庫県北播磨・六甲山北部地域(三木市、加東市、小野市、加西市、西脇市、多可町、神戸市、三田市、猪名川町)が長年培ってきた、伝統と技術を評価するもの。

兵庫の酒米「山田錦」生産システムが日本農業遺産に認定

申請された日本農業遺産の概要

 山田錦生産システムとは?

「山田錦」 は、江戸時代から続く酒米の名産地で、特に 兵庫県北播磨・六甲山北部地域 の気候や風土に最適な環境で育成されてきました。

この地域の特徴的な要素として、粘土質の土壌や長い日照時間があり、酒米の栽培に理想的です。また、江戸時代以前から築かれた井堰やため池によって水源が確保され、希少な動植物が生息するなど、自然環境にも恵まれています。

 高品質な酒米栽培の技術

「山田錦」の栽培では、特に注目されるのが 「おいて」 と呼ばれる排水対策技術や、水と肥料管理 による丁寧な育成方法です。

これにより、穂先が地面に届くほどの完熟した稲を育てることができ、収穫前には倒れかけた稲が特徴的な景観を作り出します。

さらに、この地域では 優良種子の供給システム が整備されており、高品質な「山田錦」の種子が生産者に提供されています。このような高水準の栽培システムが、日本農業遺産に認定された理由の一つです。

 酒米・山田錦の母となる「山田穂」発祥の地・多可町の誇り

今回の認定は、 「山田錦」 の発祥地である 多可町 にとっても大きな誇り、と多可町。

吉田町長は、認定を受けて「山田錦」を次世代へ引き継ぐ責任を改めて感じており、地域の伝統や技術を守りながら 農業振興 を進めていく意向を示しています。特に、この認定が地域活性化や多様な生態系の維持にもつながることを期待している、と述べました。

スポンサーリンク

申請団体と協力体制

申請は、 兵庫県山田錦主産地農業遺産推進協議会 によって行われました。この協議会には、JAみのりや加東農林振興事務所などの各団体が参画しており、地域全体で山田錦の栽培と発展を支えています。

協議会会長である 神澤友重氏(JAみのり組合長) は、今回の認定を地域の誇りとし、今後も山田錦の価値を全国、そして世界に広める努力を続ける決意を新たにしています。

 まとめ

兵庫の酒米「山田錦」 は、歴史的な価値と高い品質を誇る酒米であり、その生産システムが日本農業遺産に認定されたことは、地域全体の誇り。

今後も、この伝統的な農業システムが次世代に引き継がれ、世界中で愛され続けることを期待しています。

兵庫県北播磨・六甲山北部地域 で育まれた「山田錦」は、今後も美しい農村風景と共に、私たちに豊かな恵みをもたらし続けることでしょう。

COMMENT

福崎町文珠荘|播磨平野を一望するお食事と癒しの湯
情報掲載
タイトルとURLをコピーしました