八千種研修センター和室にて、毎週火曜日ヨガレッスンをしているヨーガ教室ONEのMayoです。
今日は「龍村式・指ヨガ」のご紹介をします。
最近は、オフィスや電車の中でも出来るヨガポーズを紹介した本も出版されています。
しかし指ヨガは、さらに簡単!
仕事の休憩時間や通勤時間、家事の合間やお風呂タイムのようなちょっとした時間にも気軽にできて、本格的なヨガに近い効果が出せる健康法です。
①「龍村式・指ヨガ」とは?
「龍村式・指ヨガ」とは、沖ヨガ協会理事長の龍村修先生が考案されたヨガです。
東洋医学では「全体即部分・部分即全体」という考えがあり、「手(足・耳)の中に全身がある」と言われています。鍼灸や指圧のツボで知られているように、解剖学的には繫がっていなくても、手のある部分を刺激すると身体の関連部分に影響を与えるということです。
ですので、手指を回したり反らしたり、手のひらや手の甲をもんだりすることで、全身を使ったヨガと同じような効果が期待できるのです。
指ヨガとツボ押しの違い
中国の伝統医学では、通称「ツボ」と言われる経絡を鍼灸したり指圧することで内臓などの体の治療を行います。指ヨガは、ヨガですので「気の流れ」を良くします。結果的に、血行が良くなったり、全身のこりがほぐれて内臓機能が高まるなど、人間が本来持っている体内のバランスを整えられます。
また、指ヨガは、韓国の柳泰佑(ユウ・テウ)博士が創案した「高麗手指鍼(こうらいしゅししん)」という治療法で用いられている手と体の各部位の相関チャートが使われていて、「ツボ」における手と全身の繫がり(いわゆる反射部位)と同じではありません。指ヨガは、シンプルで一目瞭然です。
②手と脳、手と心は繫がっている
ヒトは霊長類から人間に進化するとき、二足歩行になると同時に両手を使えるようになりました。そのおかげで、道具を作り出したり、考えて工夫する能力が発達していったと言われています。
幼児期は手遊びをしたり認知症予防に手指の体操をするのも、手指への刺激が脳の発達や活性化と繫がっているからです。ピアノの練習や細かな手作業も、脳細胞の血流UPになるそうです。
また、手は心の状態も表してくれます。緊張したら手に汗をかいたり、怒ったらギュッと握りしめたり、リラックスしていると手も緩んでいます。
③指ヨガの効果
体を使うヨガと同じように、心身のバランスが整うことで気の流れが良くなり、このような素晴らしい効果が期待されます。
④指ヨガをやってみる前に
いつでもどこでも気軽にできる指ヨガですが、このような点を知っておくと効果UPです。
- なるべく静かな場所で、ゆったりとした服装がおススメ
- 食後すぐは避けて、軽食なら30分後くらい、普通の食事なら1時間後くらいが望ましい
- 皮膚を傷つけないために、爪は適当に切っておく
- 手が冷たいときは、両手をこすり合わせて温めてから行う
- 皮膚が弱い方は、ハンドクリームやオイルを使うと摩擦を和らげられる
⑤指ヨガをやってみよう!
まずは、中指を刺激することで首まわりにどんな変化があるか、試してみましょう。
痛いのを我慢して、無理にせず「イタ気持ちいい」強さで行ってくださいね。
首のねじり(首の痛み・肩こりの軽減)
- 大きく息を吸って、ゆっくりと長く息を吐いて、まずは気持ちをリラックスさせます。
- 首だけをゆっくりと右にねじります。その時の視野(壁のどこまで見えたか)を覚えておきます。(左も同様に)
- 左手の中指の第1関節をつまみ、息を吐きながら、左右に軽く20回程ねじります。
4.3と同様に、中指の第2関節を左右に20回程ねじります。
5.同様に、中指の付け根をつまみ、左右に20回程ねじります。
6.中指の先端をつまみ、息を吐きながら、指の付け根をゆっくりと左右に大きく約20回ずつ回します。
7.左手が終わったら、右手の中指も同様に行います。
8.もう一度、首を左と右にゆっくりねじってみます。初めに見た視野より、後ろの方が見えている・・・はず!
※各関節を左右にねじる・回すことで、首から背骨にかけての柔軟性が高まります。
わたしは明確にわかるくらい変化が感じられましたが、わたしの夫は肩や背中周りが硬すぎて、あまり変化がわからなかったそうです。普通のヨガと同様に、効果には個人差やその時のコンディションによっても異なります。ですので、そういう場合は、何日間か継続してやってみると良いそうです。
首の反り(首の痛み・肩こりの軽減)
1.首をゆっくりと後ろに反らしてみてください。その時の視野(天井のどこまで見えたか)を覚えておきます。
2.左手の中指全体を、伸ばすようにして引っ張り、最後は指の付け根から先端へ引き抜くようにぱっと離します。これを1回行います。(首や背骨を伸ばす効果があります。)
3.中指の先端をつかんで、手首ごと手の甲側へ反らせます。これを3回ほど行いましょう。
4.左手が終わったら、右手の中指も同様に行います。
5.もう一度、首をゆっくりと後ろに反らしてみます。初めに見た視野より、後ろの方が見える・・・はず!
中指は、体でいうと背骨にあたるよ。
背骨には脳と全身をつなぐ大きな神経が通っているから、中指を刺激すると自律神経が整ったり、内臓の働きが良くなったり、脳の活性化にもつながるんだ。
それに、心臓や循環器系にも関連していて、血圧の安定も期待されるんだよ。
首のねじりと反らしの中指ヨガをすると、背骨のゆがみも改善されるんだって。
おかげで、首や肩こりが以前よりましになったわ!
腕伸ばし(肩こりや五十肩の軽減)
1.鏡の前で両手を挙げ、どちらの腕が伸ばしにくいか確認します。
2.伸ばしにくい方の腕にあたる指をつかみ、付け根を回したり、気持ちよく反らしたり伸ばしたりしてみます。
3.肩甲骨近くにあたる部分をよくもみます。(下の写真の●)(違和感や痛みを感じない程度に加減しながら)
4.もう一度、腕を上に挙げてみましょう。伸ばしにくかった方の腕が楽になっている・・・はず!
他にも、二人でするペアハンドヨガがあります。
子供の寝つきが悪い時に手をもんであげるとリラックスできたり、保育や教育でも子供の不安や緊張を解きほぐし心を開く鍵にもなります。他にも、妊婦さんや出産中へのリラックス効果や介護や看護の現場でも生きる気力を取り戻せたり、介護・看護者のリフレッシュとしても役立ちます。
今の時代、特に多い心の病の予防・改善にも、指ヨガの効果は絶大です。
ぜひ、やってみてくださいね!
参照:「いつでもどこでも手軽に出来る!龍村式・指ヨガ健康法」「いつでもどこでも手軽にできる!龍村式指ヨガ 脳と体のセルフケア」
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