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新規陽性者数だけじゃよく分からない!兵庫県の新型コロナ第5波の状況を別の見方で

病床

2021年8月20日から緊急事態宣言措置となっている兵庫県。

新型コロナウイルスに対して実情が不確かだった2020年は「****で何人」「****でクラスター」という話題が注目の的でしたが、連日の何千人が新規感染、という報もどこか慣れてしまった感がある方も多いと思われます。

実際の感染の深刻さはどのようなものなのでしょうか。

兵庫県では前日24時時点の「検査実施人数(累計)」「陽性者数(累計)」「入院中(合計)」「入院中(中等症以下)」「入院中(重症)」「自宅療養」などの情報が公表されています。

項目を単独で見ると「自宅療養者が4244人」「新規感染 1078人」(※2021/08/24)と大きな数字になっていますが、兵庫県で確保されている病院、宿泊の病床は合計で2,850床のうち、その利用率は54.1%(1306床)に留まっています。(8月24日時点)

ちなみに8月18日から24日までの1週間の新規感染は6,745名。「まん延防止等重点措置」実施区域に指定された7月30日からだと15,481名ですが、死亡者が激増した、病床の使用率が8割、9割を超えそう、という話にはなっていません(増加傾向にはあり)。

過去4波までのデータを見ていると重症化しやすい(=病床の利用率があがる)パターンにおいて回復まで時間がかかる(退院者増えない)、病床ひっ迫、という危機的な状況もありましたが第5波はどうなのでしょう。

陽性者に対する退院者

死亡者も含め、「陽性者数」「入院中」「宿泊療養」「入院・宿泊療養調整等」をあわせたものを「陽性者」とし「退院者」と比較してみます。

日付陽性者数合計の増減(※1)退院者(回復者)の増減
2021/7/30-112138
2021/7/31-255138
2021/8/1-133171
2021/8/2014
2021/8/3-492224
2021/8/4-165236
2021/8/5-293204
2021/8/6-323166
2021/8/7-157369
2021/8/8-135263
2021/8/9-947
2021/8/10248429
2021/8/11-553435
2021/8/12-428420
2021/8/13-158472
2021/8/14-196381
2021/8/15-43363
2021/8/16181468
2021/8/17-849453
2021/8/18-607717
2021/8/19-549515
2021/8/20-70660
2021/8/21-698447
2021/8/22-243809
2021/8/23318356
2021/8/24-1093525

※1 陽性者数の負の数値は陽性者の増加、正の数値は減少を示します。

グラフ化

赤い曲線は日々の退院者数、緑の曲線は陽性者数。主軸の「0」を下回るほど病床の利用率の増加や自宅療養者が増えていることを示します。

期間:2021/07/30~2021/08/24

退院者数については累計値ではありませんので、右上に行くほど退院数が増加していることを示します。(※新規陽性者の急増に伴い、増加幅がゆるいと感染が深刻)

さてこのグラフを見るとあることに気が付きます。

うさ
うさ
このあたりの波の形って似てる?

こうして見ると大きく陽性者(入院+自宅療養)が増えるものの、1~2日に減少(グラフがプラス)、さらに2~3日で大きく減少(グラフがプラス)を繰り返していることが分かります。

大きく増えている日(グラフだとマイナス)を見ると8月3日、11日、17日、24日で11日の水曜日をのぞけばいずれも火曜日。

波の最小となる日を見ると8月10日、16日、23日と10日を除けば月曜日ということが分かります。

推測にはなりますが、月曜に新規陽性者が増加(翌日の火曜日に入院手続き等で新規増加)するもののの、週末には退院(月曜日に大きく減少)というような背景が伺えます。

なお現在の感染状況について第4波と比較してみます。

参考:第4波(2021/04/09~2021/06/03)

こうしてみると陽性者数の絶対数が減少(プラス域)になると収束、という状況でしょうか。

現在は病床利用率こそ、余裕があるように見えますが、陽性者数と退院者数を比較してみると、陽性者数(緑の曲線)がマイナス域に振れつつあり、収束にはまだ向かっていないと言えるでしょう。

ひとまずは最大の陽性者となっている8月24日の陽性者合計がこの後どうなっていくのかが気になるところです。

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