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【夏の食養生】夏野菜を上手にいただく|東洋医学的・食の知恵

すいか
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八千種研修センター和室にて、毎週火曜日ヨガレッスンをしているヨーガ教室ONEMayoです。

いよいよ本格的な夏がやってきた、と思ったら、8/7は立秋。暦の上ではもう秋です。それでも実際は夏の一番暑い時期な気がします。こんな日は、そうめんのようなさっぱりとしたものが美味しいですよね。しかし、クーラーの効いた部屋で、冷たいものばかり食べていると夏バテの原因になったり、秋冬の冷え性にも繫がります。

元気に夏を過ごすために、今日は東洋医学の観点から夏の食養生をご紹介します。

①体を冷やす?夏野菜

東洋医学の考えでは、食べ物には「大寒・寒・涼・平・温・熱・大熱」という7つの分類に分けられ、その食材が体にどのように働きかけるかを表しています。

「夏野菜は体を冷やす」ということは、ご存知の方も多いと思います。「土の上の育つ野菜は体を冷やすもの」「土の中で育つ野菜は体を温めるもの」というのも有名ですね。

東洋医学では、夏野菜は「寒・涼」が多く、体の熱を取って体内を潤す作用が強いと言われています。また、旬の野菜はその季節に必要な作用や栄養を含んでいます。

また、パイナップルやマンゴーといった南国フルーツも出回っていて、栄養豊富で美味しいのはもちろんのこと、夏限定の楽しみです。気を付けたいのは、年中市場に出ているバナナ。バナナも暖かい地域で取れるフルーツですので、冬に食べ過ぎるのは注意しましょう。

 

東洋医学とは、幕末から明治に入ってきた西洋医学の以前には用いられていた医学のこと。鍼灸・あんま・漢方薬・気功も含まれます。「養生法」もそのうちの1つで、生活一般を季節に合わせて変化させ、健康を維持・促進させる方法のことです。
夏野菜の多くには、水分とカリウムが豊富に含まれています。カリウムには利尿作用があり、尿と一緒に体内の塩分や熱も逃がすため、体温が下がります。食べ物に含まれている水分も体を冷やします

②冷え性さんも安心!な夏野菜の食べ方

暑い日に身体を冷やすものを食べると、体温が下がる!というのは朗報ですが、食べ過ぎると内臓の冷えや免疫力低下にも繫がります。どのように食べれば、上手に体の熱を取りながら冷えすぎ防止になるのでしょうか。

①体を温めるものと一緒に食べる

夏野菜の中でも、しし唐とかぼちゃは「温」の性質があるので、他の夏野菜と一緒に調理しましょう。また、ショウガや長ネギ、ニンニク、みょうがも「温」に属するので、そうめんや冷奴の付け合わせにぴったりです。ただし、食べ過ぎると発汗機能が働きすぎて、また身体を冷やすので気をつけましょう。

しょうがやネギのような薬味は、料理屋さんでも家庭でも当たり前のように付け合わせてあるけど、このような意味があったのですね!

②加熱調理をする

加熱すると酵素やビタミンが減ってしまうというデメリットがありますが、冷えを防ぐためには、ごま油を使ってみましょう。ゴマは「平」の性質があり、「寒・涼」といった夏野菜を「平」に近づけてくれます。ゴマは補益精血と言われ、元気を回復してくれる効果があるそうです。

《番外編》

暑いのでシャワーだけで済ましたくなることもありますが、ぬるめのお湯でいいので浸かって冷房で冷えた体を温めましょう。日本の高温多湿の夏を乗り切るには、何日かに一度でもお風呂に浸かることが肝心だそうです。

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③おなじみの夏野菜、どんな効能があるの?

神崎郡周辺では家庭菜園をされている方も多いかと思います。

毎日のように食べている夏野菜。体を冷やす以外にどんな効能があるか、ご存知でしょうか。わたしの家で育ってくれている野菜たちで、豆知識をお伝えします。

トマトとオクラ

<トマト>身体を冷やし、喉の渇きを止める働きがある。胃の働きを助け、血液サラサラ効果もあり、美肌やアンチエイジング効果も。

<オクラ>疲労回復、滋養強壮に 胃にも作用し、胃腸の調子をととのえる。夏バテ気味なとき、食欲不振なときに お腹の張りが気になるときや、便秘の改善にも

ししとう

<なす>体の熱を取り、胃腸の調子を整えてくれるので、夏バテや食欲不振なときに。血の巡りをよくする。利尿効果が高く、むくみを取ってくれる。

<きゅうり>たっぷりの水分とカリウムを含む食材。体の余分な熱を取り、潤いを与え、喉の渇きを癒す。夏バテのときに。利尿作用が高く、余分な水分を排出する。むくみや尿の出が悪い時にGOOD

<ピーマン>血の巡りを良くしてくれるので、美肌に効果的。胃腸の調子をととのえ、食欲増進にも。

<ししとう>血の巡りを良くしてくれて、美肌に◎ 血栓予防にも効果的。胃腸の冷えを取り、調子を整えてくれる。目の疲れ・目のかすみ、目まいなどのトラブル改善に。高血圧・がん予防・肥満予防にいいとされる。

<モロヘイヤ>腸の機能を活発に刺激するので、便秘予防や改善。血中の糖分や中性脂肪も抑制され、肥満の予防に効果的。血の巡りを良くしてくれる。胃腸虚弱の人、妊婦さん、子供さんや高齢者にも最適で栄養価が高い。

④病院いらず!未病で防ぐ「食養生」

人間は自然の一部です。季節によって産卵したり命を終えたりする生き物がいるように、季節に合わせた食材を食べることは、人間が生きるための自然の流れとも言えます。

また、食材の7種類の性質をお伝えしてきましたが、特定の症状を治療する西洋医学とは違い、東洋医学は「病院に行くほどではないけど何か違和感がある」といった「未病」を食事や運動などの生活習慣で改善する、という特徴があります。

人の数だけ生活スタイルがある、と言われるように、同じものを食べてもすべての人に同じ作用があるわけではありません。が、ちょっとした知識があると病院や薬なしで、その季節に合わせて元気に過ごすことが出来ます。ぜひ、日々の生活にご活用頂ければ嬉しいです。

今回は、東洋医学の考えを元にお伝えしましたが、またヨガの食事法もご紹介しますね。

<参考文献>

・からだの教養12か月 若林理砂著

・薬膳うちごはんhttps://yakuzenuchigohan.com/

・decoの小さな台所https://decokitchen.blog.jp/

 

 

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