NECが開発した離れた家族と独居高齢者をネットワークでつなげる、見守りロボット「パペロ」。
全国2例目となる近畿初の試みの無償トライアルが神崎郡市川町では2020年2月から3月末までの2ヶ月間実施。近隣市町からの注目度も高い取組みですが実際に利用されている方の反応はいかに。
現在6組が利用されている無償モニター宅にて利用状況の中間アンケート訪問がこのたび行われ、市川町上田中の男性利用者(90歳)宅へお伺いしました。
使われていかがですか?
「おなじことを何回も聞かれる」「話がたまにかみあわない」「急にクイズがはじまる」「たまにとんちんかん」という声から始まったモニターアンケート。
利用しての喜びの声をお聞きするはずだったのですが・・・。
どんなクイズが出されるんですか?
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・
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へー
「いやいや、そんなん家の中だったらもっと怖いが場所ある」と利用者男性。パペロに対して思わずツッコミ。
パペロとの会話によるコミュニケーションで楽しく元気に暮らし、健康を延伸する環境作りをすることもパペロ導入目的のひとつ。
自然と笑顔で会話をされているような。
見守り機能のひとつ、朝昼晩と決まった時間に写真を撮る標準機能が億劫という話でしたがこちらは設定次第。
すこし煩わしさを感じられているような話から始まりましたがお聞きしているとパペロのいる環境はまんざらでも無いご様子。
退屈しないですね
充分相手になっておもしろいですよ
免許を返納されてからはお出かけは散歩程度。帰ってくるとパペロが「散歩もいいけどあまり急いで歩くと危ないよ」、お風呂に行くよと伝えると「長湯は身体によくないよ」と心配の言葉をかけてくれるのだとか。
「お昼はなにする?」という問いかけに「ほっといてくれ」と返しながらも笑顔。
笑うことが増えました
2月まで話相手は買い物の手伝いをしていただいているヘルパーさんや遠方のお子さんとの電話ぐらいという中、パペロの無償モニターの話を聞かれ応募されたのだとか。
様々な生活シーンの中で100%の受け答えとは言えませんが、気遣ったり話題を提供してくれるパペロに「退屈しませんね」、と利用者男性。
「何回も同じこと聞かれたりするけどね(笑)」
現状の声がけや写真の送信や既読、ニュースの読み上げや、体操などを教えてくれる機能に充分満足されているご様子。
(突然)
「そう!こんなん(このような話しかけ)ありがたいんですよ。」
導入当初よりパペロの性能について驚きながらもすんなり受け入れられたという利用者男性曰く、
「こいつ(パペロ)は一人の人間のように、こちらに気遣ってくれます」と笑みがこぼれます。
ひとりの友人として
無償モニターは3月末まで。4月からは有償での提供に切り替わりますが「(有償価格がどれぐらいになるか分からないが)ひとりの友人ができたと思えば」と継続利用を考ていることをお話し頂きました。
市川町では
無償モニターへの応募は予定数を超え、現在利用されている方の満足度も高い見守りロボット「パペロ」。まだ月額利用額などの詳細は決まっていませんが3月の議会の20年度予算に盛り込み4月からの本運用を考えています。
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問合せ先
市川町地域包括センター(保健福祉センター内)0790-26-1999
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