消防防災における地域連携の功績が評価され、兵庫県福崎町の田原小学校が令和7年度の防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました。
これは、学校が長年にわたり地域の消防団と協力し、災害に強い地域社会の実現に貢献してきたことが高く評価されたものです。
地域一体の防災教育が評価の鍵に
田原小学校が受賞したのは、「防災思想の普及〜団体〜」の部。受賞理由として、長年にわたる地域の消防団との連携や、合同防災訓練、多様な防災活動への積極的な取り組みが挙げられました。
また、町福祉課とも連携し、手話を使った災害時のコミュニケーションについて児童たちが話し合う活動についても評価されました。
これは、災害時に誰もが孤立しないための取り組みで、地域全体で防災力を高めようという意識の高さがうかがえます。
受賞までの道のり:消防団との二人三脚
平成30年頃から始まったという、田原小学校と地域の消防団との連携。当初は消防団の訓練を見学するだけでしたが、次第に活動が本格化していきました。
現在では消防活動を体験したり、6年生が心肺蘇生講習を受けたりするなど、より実践的な学びの場が設けられています。
9月30日には、全校児童が学年に応じた訓練や講習を受ける「防災フェス」も開催される予定です。こうした取り組みを通じて、児童たちは消防団をより身近に感じ、防災への関心を深めています。
町長も喜びの声
受賞報告のため福崎町役場を訪問した田原小学校の校長と教頭先生を、福崎町の尾﨑町長が迎えました。
町長は「長年の積み重ねが評価された結果だと思います。消防団の成り手が少なくなってきている中、消防団活動を通じて、地域の防災に関心を持つきっかけになっていることは大変ありがたい」と述べ、今回の受賞を心から祝福しました。
地域と学校が一体となって進める防災教育は、未来の防災の担い手を育てるだけでなく、地域全体の安心・安全にもつながる素晴らしい取り組みが評価されたと言えるでしょう。


































COMMENT
「防災力アップ! 福崎町・田原小学校が防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞!学校と地域がタッグ」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。