兵庫県のモデル事業として、今月から宍粟市が運営する波賀診療所と一宮北診療所でオンライン診療の実証実験が開始。
常勤医が不足している地域医療をサポートするための取り組みとして、このモデル事業は特に重要な意味を持っており、今回は、市内にある3つの診療所のうち、常勤医がいない波賀診療所と一宮北診療所で実施されることとなりました。
オンライン診療の目的と背景
この実証実験の主な目的は、へき地に所在する診療所での医師不足問題への対策として、オンライン診療の有効性を検証することです。
特に常勤医の確保が難しい状況にある地域では、医療提供の質や範囲に課題があり、地域医療の維持が大きな課題となっています。
宍粟総合病院の医師がオンラインで診療や検査結果の説明を行うことで、地域住民の健康を支えることが期待されています。
診療方法:次の3パターンを想定
- ①代診 診療所の医師が不在時に、診療所のかかりつけ患者へオンラインで診療を行う
- ②連携 診療所の医師同席のもと、総合病院での検査結果などを診療所のかかりつけ患者へオンラインで説明
- ③場所貸し 休診日の診療所で、総合病院のかかりつけ患者へオンラインで診療を行う
オンライン診療の概要
オンライン診療の初回は、以下のように予定されています:
- 日 時:11月27日(水)
- 11時~(患者1人)
- 14時~(患者2人)
- 場 所:波賀診療所
今回の実証実験を通じて、オンライン診療が地域医療における有力な選択肢となり得るかどうかが評価されます。実験の結果を踏まえ、今後の展開や改善点が検討される予定です。
地域医療の未来に向けて
今回のオンライン診療の実証実験は、地域医療を守るための重要な一歩。
宍粟市は、地域医療を維持するための方法として、オンライン診療の導入効果を確認し、医療提供体制の強化に向けた課題を明らかにすることを目指しています。
医師不足という問題に対処しながら、住民が安心して医療を受けられる環境づくりを進めていくために、こうした取り組みが続けられることが期待されています。
地域住民の健康を守り、安心して暮らせる社会を実現するために、オンライン診療の効果的な活用が今後も期待されます。
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