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ファミリーマート、エチオピアとの連携でコーヒー2050年問題に対応へ 再利用コーヒー豆かすを用いた脱臭ポットを11月より設置

株式会社ファミリーマート(東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、2024年10月10日、継続的な「食の安全・安心、地球にもやさしい」取り組みの一環として、エチオピアとの連携についての記者説明会を開催しました。

この説明会では、エチオピアとの支援活動やコーヒー2050年問題に向けた取り組みが紹介されました。

また、11月18日からは全国のファミリーマート店舗でコーヒー抽出後の豆かすを再利用した脱臭ポットの設置が始まります。

エチオピアとの連携とコーヒー2050年問題

ファミリーマートは、コーヒーの主要生産国であるエチオピアと連携し、持続可能なコーヒー豆の生産を支援しています。

特に、気候変動により2050年にはアラビカ種コーヒーの栽培適地が減少すると予測される「コーヒー2050年問題」に対処するため、エチオピアでは大規模な植樹活動が行われています。

この問題について、駐日エチオピア大使ダバ・デベレ・フンデ氏は、「エチオピアでは栽培面積が増加しているが、化学肥料を使わない有機栽培のため生産量の増加は限定的」と指摘、コーヒー生産者の支援のためには適正な価格設定が必要だと強調しました。

コーヒー豆かすを活用した脱臭ポット

さらに、ファミリーマートはコーヒーの抽出後に出る豆かすを再利用し、脱臭ポットを開発。

これにより、年間約1,038トンのコーヒー豆かすを再利用する予定です。豆かすは、微細な穴が臭いを吸収しやすい特性があり、トイレや事務所内での脱臭剤として効果を発揮します。

エチオピアとの持続可能なコーヒー生産支援を通じて、2050年問題への対応を強化しつつ、店舗での環境配慮型の取り組みも進めるファミリーマート。

この取り組みは、ファミリーマートの環境配慮プロジェクト「ブルーグリーンプロジェクト」の一環で、今後も環境に優しい取り組みを拡大していく方針です。

11月から始まる脱臭ポットの設置は、環境問題への意識を高め、持続可能な未来を目指す第一歩として期待されています。

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