2023年10月15日(日)、兵庫県の山田錦生産者とJA・行政(※1)が主催する、“二十歳の山田錦物語”プロジェクトの一環で、地元兵庫県の大学生17名が三木市吉川町の圃場で酒米「山田錦」の稲刈りを行いました。
このプロジェクトは、20歳を迎える兵庫県下の学生を対象に、山田錦の栽培と酒造りを通じ、村米制度(※2)の伝統を伝え、兵庫県が日本一の生産量を誇る山田錦と日本酒への関心を高めてもらうことを目的としており、6月には田植えを体験しました。
次回は、2024年1月の当社での醸造過程の研修を行い、2月には地域との交流が予定されています。今年は、三木市吉川町南水上地区[特A地区(※3)]がプロジェクトの圃場となることから、白鶴酒造株式会社が酒造りに協力されます。
参加した大学生は日本酒が出来あがるまでの流れを体験し、全員が20歳を迎える来年2月に、自分たちが関わった日本酒を口にします。
大学生からは「鎌で刈るのがこんなに大変だとは思わなかったが楽しかった」「稲の生長のすごさに驚いた」「出来あがりのお酒が楽しみ。自分好みの味、飲みやすい味になったらいいな」「二十歳を迎えたが、初めて飲む日本酒は自分が関わったこのプロジェクトのお酒と決めている」という声が聞かれました。
※1 主催者
吉川町山田錦部会/兵庫県/三木市/兵庫県酒米振興会/㈱吉川まちづくり公社/JAみのり
※2 村米制度
播州地方の酒米生産地と灘の特定酒造家との間で結ばれる酒米取引制度で、一種の契約栽培である。
村米地は酒造業者という固定客を持っているものの品質改善を怠ると取引量の減少をまねくため、村全体での一致協力が必須であった。
これが灘酒の品質向上に大いに貢献したと考えられる。
米生産地と酒造家との密接な関係は現在でも受け継がれている。
※3 特A地区
東播地域で優れている山田錦を栽培するにあたり気候、土壌が適している場所のこと。三木市吉川地区、口吉川地区、加東市東条地区、社町の一部(東部)のエリアが該当する。
二十歳の山田錦物語 スケジュール
2023年 6月18日(日) | 田植え(南水上地区圃場) |
10月15日(日) | 稲刈り(南水上地区圃場) |
2024年 1月 | 醸造過程の見学と研修(白鶴酒造株式会社) |
2月 | 完成した日本酒で地域との交流会(山田錦の館) |
3月9日(土)・10日(日) | 「山田錦まつり」で手がけた日本酒のお披露目(山田錦の館) |
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