【PR】第47回兵庫市川マラソン全国大会エントリー受付中

マスクのせい?熱中症による救急搬送者数、昨年比64%増加

公園 水飲み場
暮らし

消防庁は24日、熱中症による救急搬送人員について、令和4年5月の確定値を取りまとめ概要を公表。

資料によると2022年5月の全国における熱中症による救急搬送人員は2,668人で昨年5月の救急搬送人員1,626人と比べると1,042人多い(64%↑)結果に。

救急搬送人員の年齢区分別では、高齢者が最も多く、次いで成人、少年、乳幼児の順。

都道府県別人口10万人当たりの救急搬送人員は、鳥取県が最も多く、次いで佐賀県、香川県、徳島県、滋賀県の順となっています。

マスクのせい?熱中症による救急搬送者数、昨年比64%増加

全国的に増加している中、沖縄県については大きく減少しているのは気になるポイント。

熱中症による救急搬送者数、昨年比64%増加

消防庁「令和4年5月の熱中症による救急搬送状況」

発生場所別の救急搬送人員では、住居が最も多く、次いで道路、公衆(屋外)、教育機関の順となっています。

マスクのせい?熱中症による救急搬送者数、昨年比64%増加

熱中症の原因

熱中症を引き起こす条件は、「環境」と「からだ」と「行動」によるものが考えられます。
「環境」の要因は、気温が高い、湿度が高い、風が弱いなどがあります。(環境省

環境省の「熱中症予防情報サイト」によれば熱中症を引き起こす条件の中で「環境」要因の代表的な指数は「気温が高い」、「湿度が高い」、「風が弱い」の三つ。

2021年と2022年を比較してみます。

気温

平均気温(℃)
2021/05 2022/05
北海道 13.1 14.9
青森県 14.4 14.7
岩手県 14.9 15.7
宮城県 17.0 16.5
秋田県 15.4 16.4
山形県 16.5 16.9
福島県 17.9 17.6
茨城県 17.1 17.3
栃木県 18.3 17.8
群馬県 19.1 18.5
埼玉県 19.4 18.8
千葉県 19.0 19.0
東京都 19.6 18.8
神奈川県 19.6 19.0
新潟県 16.9 17.5
富山県 17.6 18.1
石川県 18.0 18.5
福井県 18.0 18.5
山梨県 19.3 18.8
長野県 16.3 16.3
岐阜県 19.3 19.6
静岡県 19.6 19.4
愛知県 19.5 19.5
三重県 18.3 18.1
滋賀県 17.7 17.9
京都府 19.4 19.7
大阪府 20.0 20.0
兵庫県 19.7 19.8
奈良県 19.1 18.9
和歌山県 18.8 19.3
鳥取県 18.3 18.5
島根県 18.3 18.5
岡山県 19.2 19.3
広島県 19.5 20.0
山口県 19.0 19.5
徳島県 19.6 19.6
香川県 19.8 19.8
愛媛県 19.6 19.1
高知県 19.6 19.7
福岡県 20.4 20.6
佐賀県 20.3 20.7
長崎県 19.8 20.0
熊本県 20.3 20.7
大分県 19.5 19.6
宮崎県 19.4 19.3
鹿児島県 21.0 20.9
沖縄県 25.8 23.5

気象庁「観測開始からの毎月の値」より各地度府県の観測地点を無作為抽出

スポンサーリンク

湿度・風速

相対湿度(%)
平均風速(m/s)
2021/05 2022/05 2021/05 2022/05
北海道 63 71 4.4 4.0
青森県 64 62 3.9 3.9
岩手県 74 70 3.7 3.3
宮城県 69 69 3.3 3.0
秋田県 77 67 4.5 4.0
山形県 66 60 2.3 2.0
福島県 64 64 2.7 2.5
茨城県 77 80 2.4 2.0
栃木県 73 73 2.9 2.9
群馬県 64 64 2.2 2.3
埼玉県 69 68 2.2 2.4
千葉県 67 70 4.7 3.4
東京都 73 75 3.2 2.7
神奈川県 73 74 3.9 3.2
新潟県 75 66 3.0 2.6
富山県 72 65 3.3 2.8
石川県 67 59 4.1 3.3
福井県 75 65 2.9 2.8
山梨県 66 66 2.3 2.2
長野県 70 65 3.0 2.7
岐阜県 65 57 2.6 2.6
静岡県 72 70 3.6 3.2
愛知県 69 63 3.0 2.9
三重県 78 73 1.6 1.6
滋賀県 73 75 3.2 2.7
京都府 68 58 2.1 2.0
大阪府 68 61 2.4 2.2
兵庫県 70 63 3.8 3.2
奈良県 70 64 2.2 1.9
和歌山県 86 79 4.2 3.6
鳥取県 74 66 3.3 2.9
島根県 69 71 3.8 3.1
岡山県 73 64 3.0 2.6
広島県 63 54 3.0 2.9
山口県 75 66 2.1 2.0
徳島県 74 67 3.0 2.8
香川県 71 63 2.5 2.3
愛媛県 77 74 2.6 2.2
高知県 79 72 1.7 1.6
福岡県 69 64 2.8 2.2
佐賀県 72 64 3.3 2.7
長崎県 81 75 2.6 2.0
熊本県 77 65 2.4 2.0
大分県 73 69 2.5 2.3
宮崎県 81 79 1.9 1.8
鹿児島県 80 74 3.0 2.9
沖縄県 87 88 5.6 4.8

気象庁「観測開始からの毎月の値」より各地度府県の観測地点を無作為抽出

「環境」数値による増加とは考えにくい

2021年と2022年の5月の環境数値について比較してみたところ、全国的に「風はおだやか」だったと言えますが、気温については大きな差異は無く、湿度については全国的に低い状況だったと言えるでしょう。

「風がおだやかだった」ことで2022年5月は全国的に熱中症による搬送者が増えた、と考えるには救急搬送者が激減している沖縄県が当てはまりません。

単純な環境数値での比較では増加要因として決めつけるのは少し無理がありそうです。

そうなると「行動」または「からだ」による増加となりますが、昨年との違いはどこにあるのでしょうか。

消防庁は「熱中症は正しい知識を身につけることで、適切に予防することが可能です。また、「新しい生活様式」における熱中症予防行動として、こまめな換気や屋外でマスクの必要のない場面では、マスクを外すことなどを心がけてください。」と注意喚起。

コロナ元年となった2020年5月の救急搬送者数のデータは「調査データなし(消防庁)」。2021年5月の救急搬送者数が極端に少ない可能性もありますが、適切な熱中症予防対策が必要です。

COMMENT

妖精が顔出すパンケーキ専門店「こびとぱん福崎店」
投稿機能
タイトルとURLをコピーしました