厚生労働省と都道府県では、不正栽培や犯罪予防の観点から各地に自生している大麻やけしを撲滅するため、昭和35年から大麻やけしの発見と除去、正しい知識の普及・広報啓発を毎年、展開しています。
「不正大麻・けし撲滅運動」が5月1日(土)から6月30日(水)までの2カ月間、全国で実施。で新型コロナウイルスの影響により、地域の実情に配慮した上で実施されます。
通常であれば見たことも、触ったこともない、という方が大半の「大麻とケシ」ですが、不正な目的での栽培でなくとも、繁殖力が強いため住宅街で見つかったり、違法と知らずに観賞用として栽培されていたりするケースもあります。
「大麻ってどんな特徴があるのか」「園芸用の栽培可能なケシなのか?それとも違法なケシなのか」
令和2年度大麻・けし都道府県別除去状況
「不正大麻・けし撲滅運動」概要
実施期間 | 令和3年5月1日(土)から6月30日(水)まで |
実施機関 | 主催厚生労働省、都道府県 協力内閣府、警察庁、法務省、最高検察庁、財務省税関、文部科学省、海上保安庁 |
兵庫県の関連ページ | 「大麻は有害な薬物です!」 |
大麻(アサ)の見分け方
(厚生労働省:「大麻・けしの見分け方」より)
大麻の特徴
大麻(アサ)は、その茎から丈夫な繊維がとれるので、昔から繊維をとる植物として、栽培・利用されていますが、無許可の栽培や所持等は法律で禁止。
- アサは、成長が早く、大きいものは草丈が3mにもなりますが、種子をつけた後は枯れてしまいます
- 良く成長した茎は太く真直ぐに立ち、浅い縦すじが通っています。
- 葉は、細長い柄の先に、3~9枚(奇数)の小葉が集まって手のひらのような形になっています。葉全体の大きさは10~20㎝くらいです。
- 雄花と雌花が別々の株につき、花は夏に咲きます。雌株は、葉のつけ根に穂状の雌花を多数つけます。雌花を摘むと、樹液でねばねばします。
- 「麻」と名のつく植物は、大麻以外にも亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)、黄麻(ジュート)など多数あります。このうち、大麻と間違われやすい植物として、葉の形が似ている洋麻(ケナフ)がありますが、ケナフの葉は基部まで深く切れ込んでおらず、オクラやトロロアオイのような黄色又は薄い黄色の大きな美しい花を咲かせます。
大麻と間違われやすい植物「―洋麻(ケナフ)」
次ページ:違法な「けし」と違法ではない「けし」
COMMENT
「似てるけど許可無し栽培はご法度。違法な「ケシ」の見分け方」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。