(画像・情報:市川町観光協会さんより)
ぶらり市川散歩道 211P 澤のお話
『澤の西方の山麓、神河町との境近くに猿田彦神社が鎮座しています。昔、この付近は、新野庄と呼ばれ、「播磨国風土記」に登場するように開けた場所でした。
神社は古くから崇敬を集めており、明応年間(約500年前)には播磨国守護職赤松政村が領地を寄進した記録があります。
また、明暦3年(1657)、義民として有名な上月平左衛門が願主となり、本殿が増営さています。社殿の左には「御敷岩」と呼ばれる大きな岩があります。
大汝命(オオナムチノミコト)と少彦根命(スクナヒコノミコト)がこの岩の上から村々を見下ろして、まつりごとの相談をしたと言い伝えられています。』
夏も終わりましたが残弾がもう少々ありましたので、市川怪和譚を引き続きお送りします。
もう何度もこちらでも紹介したので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、丁度記念の10個目ということで、市川町にまつわるお話のなかでも特に古いお話をご紹介。
播磨国風土記に記された1300年前のお話です。割とほのぼのとした話で個人的に好きな逸話です。
スクナヒコノミコトは一寸法師のモデルとなったとも言われているとても小さい神様です。オオナムチはオオクニヌシの別名ですが、よく2人ワンセットで描かれ、2人でどんどこ国造りを行っていたとされる逸話があちこちに残っています(*゚Д゚)昔の人の浪漫ですね。
市川町に残るもう一つの風土記の逸話では、この大汝命さんと少根彦命さんが小学生のような大変しょうもない理由で、しょうもない縛りをつけたデッドヒートをしてましたが、一変してこちらは「そうかー仲良しなんやなー」とほっこりします(*´ェ`)
この御敷岩は実際に市川町に残っていて、今でも見ることができます。近くには山王一号墳や、猿田彦神社には市川町最古の宝篋印塔があったりと好きな方には楽しめる穴場スポットになっていますので、ご興味のある方、是非足をお運びくださいませ。
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