当社では地域のIT、WEBサポートのひとつとして、ホームページ制作をご依頼いただくケースがありますが、ドメインをお持ちでない場合は取得の代行から保守、管理を行っていたりします。
今回はドメイン取得時に通常1000円程度のはずが、やたらと高かった件と、その理由。
その種類によって「組織」「国」「サービス内容」を表しているものもあります。
そんなドメインですが、今回のご依頼のケースでは自社でお持ちではない、ということで取得も合わせて。上にも書いていますがドメインは「唯一無二」のため、すでに誰かが取得している場合は取得することはできません。
早い者勝ち、依頼頂くかは検討ということもあって簡易にご希望のドメインを確認するに留めていました。
制作依頼、ドメインの取得
ドメインの取得が可能な事業者は国内で多数存在しますが、GMOインターネット株式会社(お名前.com)、GMOデジロック株式会社(VALUE-DOMAIN)、GMOペパボ株式会社(ムームードメイン)、さくらインターネット株式会社(さくらのドメイン)など自社ホームページの制作と合わせてドメインの取得をされた方であれば聞きなじみがあるのではないでしょうか。
さて1、2週間ほど経ち、先方から「制作をお願いします」とのこと。
サーバーの契約などは後に回すとして、まずはドメインの確保。なお「ドメインの取得」という点に絞れば特にWEBに詳しくなくても取得は可能。
ドメインの空き状況を確認
事業者によってインターフェイスは異なるものの、概ね希望ドメインを入力して検索すると、検索時点での取得状況を確認することができます。
「お名前.com」の場合
確認してみると以下のような状況。「□」については現在空きドメインのため取得ができる、という意味になります。
「.co.jp」であれば、日本で登記された会社だけしか登録できない「日本企業限定」のドメイン名であったりと意味があり、企業が存在するという信用性もあがりますが、年間維持コストは高め。
ドメインは唯一無二のものですが、通常の商用サイトであれば、Commercial=商用向けを意味するgTLD(一般トップレベルドメイン)である「.com」での取得をお勧めしています。(維持コストは事業者にもよりますが年間1500円前後でしょう。)
そんな理由で「****.com」を取得しようとした所。
え?(なんか契約期間とか間違えた?)
高い、高すぎる。(ちなみに取得後は年間1500円程度で更新可能)
さてどういうことでしょう。
価値があるドメイン「プレミアムドメイン」
購入画面にもありますが、取得しようとしたドメインは「プレミアムドメイン」ということで価値があがっているもよう。
電話番号ではゾロ目の番号だとその覚えやすさ、希少性からプレミアが付いたりしますが、ドメインについては商品やサービスを表現しやすい「短い」「覚えやすい」などの理由から一般的なドメイン名に比べて高い価値が付いていることがあります。
一般的にはその短さや、特定のサービスを示している場合に価値が付加されますが、ここまで高いドメインにお目にかかるのはマレ。
しかしながら、取得しようとしたドメインは、7文字と長い訳ではありませんが、そこまで短い印象もなく、特定のサービスを連想するようなものではありませんでした。
ドメインを「Whois」で確認してみる
Whoisで確認したところ、対象ドメインの取得日は「1997年01月30日」。2022年からであれば25年前に作成されたドメインであることが判明。
ネットではGoogleを使わない日が無いぐらいですが、上記ドメインは google.comが作成された1997年09月15日よりも古く、YOUTUBE(youtube.com 2005年02月15日 作成)ウィキペディア(wikipedia.org 2001年01月13日 作成)も無かった頃。
そう考えると、ネット世界での25年前はインターネット社会黎明期で、その頃に取得されたドメインとなるとその価値の高さにも納得。
世界でもっとも古いドメイン
最初のドメイン名Symbolics.comは1985年に登録され、登録された最初の100ドメインの上位のには現在では巨大IT企業とも呼ばれる Xerox.com、HP.com、ATT.com、Adobe.com、Apple.comなどがあります。
余談ですが日本電気株式会社(nec.com)は1986年10月27日に取得されており、世界でも最古参ドメインのひとつ。
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